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「違う方向から見る」ということ

2013年06月02日 | コンサルティング

 最近、休みの日には、自宅近くの公園をウォーキングしています。公園内の散策路を一周すると約20分。一周だけでは物足りない時は、もう一周。今度は逆向きで歩いています。

公園内は、一瞬東京にいることを忘れてしまうほどのうっそうとした緑に包まれていて、四季それぞれの季節感をたっぷりと味わうことができます。

今の時期は、紫陽花が色とりどりの花をつけて目を楽しませてくれるほか、枇杷もたわわに実って季節が進んでいることを全身で感じられます。

 ところで、なぜ一周目と二週目で逆方向に歩くのか?それは、歩きながらの景色の見え方が全く異なるからなのです。

一周目に右に見えていたものが、二周目には左に見える。同じものであっても逆から見るのですから、当然見え方が全く異なります。それが楽しくて、時間がある時は毎回歩く方向を変えているのです。

 そんな風に楽しみながら歩いている時にふと思い出したのは、心理学者のユングのこと。40歳を「人生の正午」と表現した、あのユングです。

午前中は左側から指していた光が40歳の正午を過ぎて午後になると、右側から日が差してくる。自分自身の影も年齢の動きと共に違う方向に見えることから、戸惑いが感じられる「中年の危機」とも表現しています。

 公園の例を引くまでもなく、物事も同じことなのだろうと思います。一つの方向から見て行き詰ったら、異なる方向から見ることも大事。それでもダメな時には、少し視点を上げて俯瞰して見ればいいのかもしれません。

 同じ事象でも視点の置き方で全く違って見えてくることは、皆さんも経験されていらっしゃるのではないでしょうか。

余裕のない時など、どうしても一つの見方に凝り固まってしまいがちですが、そんな時ほど一呼吸おいて、別の視点から物事を見るように努めて意識することが大事なのでしょうね。

 ところで、公園を歩くことは、運動という意味合いだけにとどまらず、いろいろと副次的な効果もあるようです。歩きながら、ふと新しいアイディアが浮かんだり、問題の解決方法に気がついたり・・・。よく、アイディアは机の前でじっと考えるより、お風呂に入っている時やベッドに入った瞬間に思いつく人が多いと言われますが、それと同じなのでしょうね。

逆に、何も考えず、ただひたすら歩いて頭を休める時もあります。これぞ「無」の境地と言ったところでしょうか。

さてさて、ウォーキングといえば、5月3日に始めた旧東海道のウォーキング。日本橋から旧品川宿沿いにある自宅まで歩いて、ちょうど1月が過ぎるところですが、その後、歩を進められていません。先日京都に行った時に三条大橋に立ち、歩いてこの地にたどり着ける日のことをイメージしてみました。

この分では京都まで長~い道のりになりそうですが、とりあえず梅雨の合間に、次は神奈川宿くらいまでは何とか進みたいと思っています。こちらもお楽しみに。

(人材育成社)


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