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リーダーシップ高熱病

2013年06月23日 | コンサルティング

先日、あるコラムを読んでいたら、「リーダーシップの条件」として次のようなことが書かれていました。いわく、リーダーとは・・・

「勇気があり、根気があり、忍耐強く、ユーモアがあり、柔軟で、機知に富んでおり、決断力があり、現実感覚が鋭く、どんなに悪い状況でも常に冷静明晰な頭脳でいられる能力のある人」

私は思わず吹き出しそうになってしまいました。

だって、そんな人、実在しますか? いたらスーパーマンですね。これを読んでいらっしゃるあなたはそんな人をご存知ですか? 偉人の類(たぐい)ではなく、あなたが一緒に働いたことのある人で、上記の条件に合致することをあなたが保証できる人物です。

当然、答えはNOでしょう。もし「いる」と断言するならば実名をお知らせください。インタビューに参ります。また、「自分がそのリーダーの条件に合致している」とお思いでしたら、周りの人にそのことは話さない方が無難でしょう。特に友人には。

多くの研修講師は「リーダーシップ」を語りはじめると急に表情が明るくなり、声が大きくなり、ジェスチャーが派手になり、冷静さを失い、ホワイトボードに大きな文字を勢いよく書きつけたかと思うと、たいていは支離滅裂になって休憩時間に入ります。

私はこれを研修講師の「リーダーシップ高熱病」と呼んでいます。ほとんどの男性講師はこれにやられています(もちろん私も反省を込めて書いています)。

リーダーシップは様々な形態をした「影響力」です。勇気がなくてもユーモアがなくても頭脳が明晰ではなくても状況対応が苦手でも“サーバント”でなくても良いのです。要はフォロワーが、「・・・しかたないなあ。いっちょ動いてやるか・・・」と思うことがリーダーシップの本質です。したがって性格や考え方を定義すること自体、子供じみています。

地球が月を一方的に振り回しているのではなく、お互いに影響を与え合っていることを考えれば、リーダーとフォロワーの関係も似たものだと思いませんか?

※ ちなみに上の画像は、PowerPointで「リーダー」という言葉でクリップアートの検索をしたときに出てきたものです。説得力がありますね・・・「見た目」も大事かな。

(人材育成社)


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