初稿で「GIGAZINE」とすべき所を「GIZMODE」と誤って書いてしまいました。
訂正するとともにお詫びいたします。
実は常温核融合ネタはちらほら出ている。
笑いとエロの核融合!「オッパイで世界を平和にしたい」 - チェリー☆パイ(ネタ動画付き)
チェリー☆パイが核融合なら、パイレーツも取り上げられておかしくない。
いや、そんな事はどうでもいいのだ…
『ついに常温核融合を成功させた科学者は日本人』
GIGAZINE(つうか日経まで!)は「水を使う燃料電池」を懐疑的ながら取り上げていて、ちょっとアレなんですが、この記事も何の定量的な評価もなしでイマイチです。
『物理学者、荒田吉明名誉教授らは、5/22に大阪大学で行った公開実験で、重水素ガスから高熱とヘリウム原子を検出し、低エネルギーの原子核反応を証明したということです。
この常温核融合実験では、荒田教授はパラジウムと酸化ジルコニウムの合金を含んだ超微細金属粒子内に重水素ガスを注入するという方法を採用しました。教授によれば、合金は重水素を核融合させ、粒子内の温度を高めることで、50時間は温かくしておくことができるのだとか。』
荒田名誉教授の実験は従来型の重水素からヘリウムを生み出す核融合反応ですね。熱核融合と同じような結果が常温でなし得るところに画期があり、同時に矛盾も感じるわけですが、反応過程が異なるのでしょう。定量的に何も触れられていないので効果の程は不明です。
一方、北大大学院の実験は国際学会で発表出来るレベルです。
簡易炉で「常温核融合」か 北大院・水野氏が確認 国際学会で発表へ
『水素を七十気圧まで加圧し、加熱器の設定温度を六六○度とした場合、設定温度に達して加熱を止めた後も炉内の温度は約一時間上昇を続け、最大で六九○度に達した。この過程で過剰熱の出力は六十ワット、発熱量は二百四十キロジュールで、化学反応で得られるエネルギーの少なくとも百倍以上だった。
水野氏は同様の実験を三十回実施し、すべてで過剰熱を確認。また実験後の炉内で《1》地球上の炭素の約1%を占めるにすぎない炭素同位体「炭素13」が大量に発生《2》実験当初は存在していなかった窒素が発生-し、いずれも化学反応で説明できない現象から、水野氏は「炉内で水素と炭素の常温核融合反応が起きているとしか考えられない」と話す。 』
実験の概要、得られるエネルギー、発生した物質の組成がハッキリしているので、かなり信憑性が高いですね。
これが実用化すれば熱核融合や核分裂に比べはるかに安全(13Cは安定同位体)で、安価なエネルギーを得る事が可能になるでしょう。そうすれば投機や国際情勢に左右される、高い石油に頼る必要はなくなりますし、日本初の技術で世界を変える事が可能です。
水による燃料電池や、プラスチックから灯油を出すインチキ装置(追記:かつて報道された詐欺であり、現在稼働中の実用プラントの事ではない)など、笑い話にもなりませんが、常温核融合が実現したとすれば、ETIGO-II並べて熱核融合が可能と言ってた人にとっては笑い事ではありませんな。
訂正するとともにお詫びいたします。
実は常温核融合ネタはちらほら出ている。
笑いとエロの核融合!「オッパイで世界を平和にしたい」 - チェリー☆パイ(ネタ動画付き)
チェリー☆パイが核融合なら、パイレーツも取り上げられておかしくない。
いや、そんな事はどうでもいいのだ…
『ついに常温核融合を成功させた科学者は日本人』
GIGAZINE(つうか日経まで!)は「水を使う燃料電池」を懐疑的ながら取り上げていて、ちょっとアレなんですが、この記事も何の定量的な評価もなしでイマイチです。
『物理学者、荒田吉明名誉教授らは、5/22に大阪大学で行った公開実験で、重水素ガスから高熱とヘリウム原子を検出し、低エネルギーの原子核反応を証明したということです。
この常温核融合実験では、荒田教授はパラジウムと酸化ジルコニウムの合金を含んだ超微細金属粒子内に重水素ガスを注入するという方法を採用しました。教授によれば、合金は重水素を核融合させ、粒子内の温度を高めることで、50時間は温かくしておくことができるのだとか。』
荒田名誉教授の実験は従来型の重水素からヘリウムを生み出す核融合反応ですね。熱核融合と同じような結果が常温でなし得るところに画期があり、同時に矛盾も感じるわけですが、反応過程が異なるのでしょう。定量的に何も触れられていないので効果の程は不明です。
一方、北大大学院の実験は国際学会で発表出来るレベルです。
簡易炉で「常温核融合」か 北大院・水野氏が確認 国際学会で発表へ
『水素を七十気圧まで加圧し、加熱器の設定温度を六六○度とした場合、設定温度に達して加熱を止めた後も炉内の温度は約一時間上昇を続け、最大で六九○度に達した。この過程で過剰熱の出力は六十ワット、発熱量は二百四十キロジュールで、化学反応で得られるエネルギーの少なくとも百倍以上だった。
水野氏は同様の実験を三十回実施し、すべてで過剰熱を確認。また実験後の炉内で《1》地球上の炭素の約1%を占めるにすぎない炭素同位体「炭素13」が大量に発生《2》実験当初は存在していなかった窒素が発生-し、いずれも化学反応で説明できない現象から、水野氏は「炉内で水素と炭素の常温核融合反応が起きているとしか考えられない」と話す。 』
実験の概要、得られるエネルギー、発生した物質の組成がハッキリしているので、かなり信憑性が高いですね。
これが実用化すれば熱核融合や核分裂に比べはるかに安全(13Cは安定同位体)で、安価なエネルギーを得る事が可能になるでしょう。そうすれば投機や国際情勢に左右される、高い石油に頼る必要はなくなりますし、日本初の技術で世界を変える事が可能です。
水による燃料電池や、プラスチックから灯油を出すインチキ装置(追記:かつて報道された詐欺であり、現在稼働中の実用プラントの事ではない)など、笑い話にもなりませんが、常温核融合が実現したとすれば、ETIGO-II並べて熱核融合が可能と言ってた人にとっては笑い事ではありませんな。