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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

上期決算

2012-11-05 08:47:52 | 日記
 大手企業の上期決算が続々と発表された先週、電機大手の大幅な落ち込みがニュースになった。日本が世界に向けて胸を張ってきたその根拠となっている企業の多くがズルズルと泥沼にハマり込んで身動きが取れないような状況になっていることを知らされるとワールドカップやオリンピックで勝ち残れなかったかのような寂しい気持ちになってしまう。
 
 特に今回話題になったのは、あの経営の神様と崇められる松下幸之助の残した会社がいよいよ通期で7650億円という大きな赤字を見込むと発表し、その発表の中で現在の社長自らが「自分たちは負け組だ」という趣旨の発言をしたことだろう。発言の中身は、冷静に自社のAVや携帯電話事業を分析してみた結果を客観的に語ったということだとは思う。しかし、その発言の中で「だから勝ち組に変わるためにこんなことやあんなことまでやって行く」という強い決意や未来への夢を表現する前向きな表現が全くと言っていいぐらい語られていなかったために妙に弱気ばかりが目立つ会見であったように感じた。何だか日本人誰もが世界の中の「負け組」だと言われているような気分にさえなったものだ。
 同じ気持ちになったのは私だけではなかったようで、翌日その会社の株はストップ安になっている。赤字の見通しだけで買い渋られたわけではないはずだ。
 立派な大企業である。適当にぶら下がって生きている社員の数より自分の部署の挽回に命をかけて戦っている社員の数の方が多いのではないだろうか。自分の会社の社長がその自分たちを「負け組」だと宣言してしまったことは、市場の反応以上に彼ら頑張る社員にとって大きなショックだったのではないかと余計なお世話かもしれないが心配してしまう。
 
 話は変わるが、先日社内の有望株が集まって研修する場があった。今度はわが社の社内の話である。ここでわが社のなりわいとするIT業界の将来について、それぞれがどう思っているのか意見を聞くことができた。すると本当に残念なことだが、集まった社員のうち半分近くの社員が暗い未来しか想像できないというのである。
 
 自分たちの仕事に暗い未来しか思い描けない技術者が造る製品と明るい未来を思い描いて日々活発に研鑽に努めている技術者が造る製品のどちらをお客様は欲しがるだろうか。簡単に負けを認めてしまう者より、たとえ押され押されてピンチ極まりなくとも負けるものかとがむしゃらに牙をむく者を人は応援したくなるのではなかろうか。
 なぜなら自分自身もそういう強い自分でありたいと願いながら、なかなかその願いが叶わないから。弱い自分が暗い未来を予感させ、希望を打ち砕いて負け組でいることに甘んじてしまいそうになるから。そんな自分を励ましたくて、負けじと頑張る人を応援したくなるのだろうと思う。
 
 どのような未来が到来するか、誰にもわからない。しかし、希望に満ちた未来を手に入れたいと望むなら、それが実現することを信じ通す必要があろう。暗い未来の到来しか信じられない人のところには、信じた通りの未来がやって来てしまうに違いない。未来は結局、自分が作り出すものだ。諦めてはいけない。
 
 希望を持ち続ける心とリスクを見極める能力を混同してしまうと計画だけが綿密になって、いつまでたっても先に進むことの出来ないつまらない人や組織が出来上がる。社内研修の結果は、わが社にもまだまだ伸びしろがあるととらえて、しっかり面白く変わって行こうと考えている。(三)
 
 
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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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