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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

暗闇のキャリーケース

2016-03-09 10:53:17 | 日記
帰宅途中、キャリーケースを見つけた。
時刻は20時半頃。
辺りは薄暗く日中雨が降っていたせいで地面が濡れていた。
家まであと50m、人通りも少ない時間帯。周囲には誰もいなかった。


自分の腰の高さほどのキャリーケースがふたつ、寄り添うように置かれていた。
10日以上の旅行の準備には最適な大きさであろうそれらは、住宅街の道端にあった。
私は今朝はこんなもの見ていないと思いながら、近づいてみた。


両方のケースとも濡れて光っていた。雨が止んだのが夕方頃だから、置かれたのはその前か。
ふたつのキャリーケースの内、片方が一回り小さい。
色は両方とも黒く見える。
中はしっかり閉まっているようで見えなかった。
「一体この中には何が入っているのだろうか。」
気になったが触る気が起きない。
もしかしたら、誰かの忘れ物かと周囲を見回すが誰もいない。
帰ってから家族に話してみようと携帯のカメラで撮影しようとしたら、携帯の電源が切れた。


帰宅後、家族に話してみたら、父も見かけたようだった。
あれは一体何なんだろうと家族で話題になったが、不法投棄だろうという話で終わった気がする。


翌朝になると、それらは隣のゴミ箱の前に移動されていた。
両方とも黒だと思っていたキャリーは、小さい方が赤色だったと気がついた。


ドラマや漫画、それからニュースでも「置いてあったキャリーケースから」という話は出てくる。
そんな話を知っているからいろんな想像をする。


あれはただの不法投棄かもしれない。
でも何で道端に?
あれの中身は一体なんだろう?
大量のお金か、それとも・・・。



(91)



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卒業

2016-03-08 08:45:00 | 日記
 早いもので今年も3月に突入した。会社も年度末を控え、最後の追い込み&来期への準備のために非常にバタバタとしている。3月は旅立ちの時期、慣れ親しんだ環境に別れを告げ、新しい環境へと飛び込んでいく人も多いだろう。

 私事で恐縮だが、下の娘の中学校の卒業式が来週実施される。上の娘から考えると通算15年、ようやく我が家の義務教育も終わりを迎える。非常に長い時間ではあるものの、過ぎてしまえばあっという間だった。

 上の娘と同様、下の娘も比較的早い段階で志望校を決めていた。とはいうものの生来のんびり屋の娘は目標に向かって計画的に進めるわけでも無く、テスト期間中であっても家の中で勉強する姿はほとんど見られなかった。それぞれのペースがあるからしょうがないかとは思っていたものの、3年になり、受験生になってもほとんどペースが変わらない状態を見ていると、流石に大丈夫かとヒヤヒヤしていた。

 私立併願に合格し行き場所は確保した上での本命受験。倍率は決して高くは無いし、普段通りの力が出せればまず心配は無いはずだったが、それでも不合格になる確率はゼロでは無い。比較的のんびり構えていたつもりだったが、発表の日が近づくにつれて、だんだん落ち着かなくなってくる。いよいよ合格発表の日、同日に制服を作ってしまおうと、妻と娘で学校へ向かっていった。

 結果はメールで送るとのことで、こちらはひたすら待つのみ。発表の時間が近づくにつれて気持ちがザワザワしてくる。合否の発表は、一覧で貼り出されるわけではなく、受験生一人一人に封筒が渡され、その封筒の中に合否結果が入れられているらしい。受け取るまでに時間がかかるので、すぐに連絡できないとは言われていたものの、なかなかこない連絡に、こちらの緊張も高まっていく。

 「ブルッブルッ。」スマホの通知が鳴る。どきどきしながらスマホを見ると、「雨雲が近づいています」。お天気アプリの通知だった。「まぎらわしい!」と心の中で毒つき、再び待ち続ける。ようやく本命のメールが到着。「合格」の二文字。一気に体の力が抜けていった。あまりに緊張し続けていたせいか、その後はあまり集中できず、元のペースになかなか戻すことが出来なかった。

 そんなこんなで無事合格を果たした娘は、残り少ない中学生活をほぼ部活一色で過ごしている。来週の卒業式は娘にとって大きな区切りであると同時に、我が家の子育て生活にとっても義務教育の終了という重要な区切りである。子育て終了というには少し早いが、親自身もしっかり子離れしていく時期なのだと思う。

 #たぶん泣いてしまうんだろうなぁ。(池)

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春になると

2016-03-07 08:28:57 | 日記
 半年ぶりにゴルフコースに出る約束をした。軽はずみに土曜日に行くと約束してしまった。昨年末の忘年会で奥歯のかぶせものが取れてしまって以来、最近土曜は歯医者と決まっている。この歯医者とはここ30年ほどの付き合いだが仲が良いわけではない。小さな声で歯医者だけに歯に絹着せない。小さな声なのは、おそらく隣の治療椅子に座る患者に目の前の患者の病状を知らせないためのプライバシー保護の意味合いもあるのだろう。この歯医者の近所に眼科があり、そこも何度か緊急利用しているのだが、こちらは声がかなり大きい。そして同じくなんでもはっきり言う。言い方を考えないのは地域性なのだろうか。例えばこんなことを言う。「これはひどいね。グラグラだよ。わかる?これ。ほらグラグラでしょ。わかるよね。あーひどいな、これ」とか「うわぁ、再発しちゃったよ。失明しちゃうことだってあるんだよ。痛い?痛いのあたりまえだよね。こりゃひでーな」などと。

 こちらは歯科でも眼科でも「はぁ」と気の抜けた返事をしながら、どこか遠いところを見る以外ない。しかし、どちらの先生も最後は患者の立場に立って治療方針を決めてくれるところがいい。歯科は極力抜歯せずに、と結論する。そのために治療は長期に渡る。眼科は最小限の治療にとどめ薬品は極力使用しない。そのために治療は短期に終わる。

 そんなわけで、土曜は午前中歯科通いというのが今年の土曜の過ごし方なのである。その掟(おきて)を破るゴルフの約束をしてしまったことを歯科の待合室で思い出した。仕方がない。治療が超長期になることを覚悟すればよいだけだ。しかし、その日もまた歯周ポケットがひどいことになっているとか歯茎が削れて大変なことになっているなどとおどかされてがっくりと肩を落としてトボトボと帰路につくのであった。帰ったらゴルフの練習に行ってやる、思いっきりボールをひっぱたいてやる、と不思議なやる気も湧き上がって来る。

 が、半年ぶりのゴルフ練習場に行ってみると急になんだか力が入らない。私が行っている練習場は地域では最も高い料金を必要とするゴージャスな所だ。そこに行く前は地域で最も安い家族的な雰囲気の、と言えば聞こえはいいが、かなり古風な練習場だった。家から近く安い。私には何の問題点もなかったが、近所の親しい客しか通わない練習場が長続きしていたのは相当の無理が続いていたのだろう。ある日急に廃業してしまった。行き場を失った私は、安い練習場の次に近かった今の高級練習場に通うことにしてみたのである。

 ここには若い人があまり集まらない。自分のことを棚に上げて言うと、いわゆるおっさんばかりがやって来る。半年ぶりの練習場もまたしかり。おっさんばかりである。ところが、そのおっさんが若い女性を連れてきて、あっちでもこっちでも「おー、いいスイングだ」「当たったよー、うまいねー」などとほめて育てる式の柔らかい言葉を打ち込んでいる。春である。あの歯科や眼科の先生もゴルフをやるのだろうなぁ。どんな言葉で指導するのだろう。そんなことを考えながら、なんとなく力が入らず、早々に引き上げてきてしまった。(三)


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題名のないブログ

2016-03-04 08:14:54 | 日記
幼稚園生の頃。
お昼を食べる直前に手を洗っていないことに気付き、いただきますの挨拶が始まる前に行かなきゃと急いで手を洗いに行った。戻ってきたら、配られていたはずのお弁当がなくなっていた。先生に聞いてみると、席を立つときに椅子を机の下にしまわなかったので罰としてあなたのお弁当はありません、と言われた。椅子を出したままだと通る人に邪魔でしょ、足に引っ掛かって転んだら危ないでしょ、しまいましょうっていつも言ってるよね。そう、いつも言われていた。だからいつも気をつけていた。でもその時はたまたま手を急いで洗いにいかないといけないことばかりに気をとられ、たまたま椅子をしまわなかった。いつも気をつけているのに、たった一回、ミスをしただけでこんな仕打ちを受けるなんて、と冷静に抗議する余裕は幼稚園生の私にはなく、ただただ、もうしませんと皆の前でわんわん泣いて、お弁当を返してもらった。
そんなことを覚えている。

小学生の頃。
提出物の回数だったか何だったか忘れたが、国語の先生が、ご褒美としてトップの5人に鉛筆キャップをプレゼントすると言ってくれた。前まで取りに来て、と教壇にいるその先生はにこにこしながら鉛筆キャップを並べる。一人ずつ取りに行き、全て違う柄の中から一つだけ選んで席に戻る。全員が選び終わった頃には、先生の顔色が変わっていた。「あなた達、物をもらっておいてありがとうの一言もないの…?!呆れた…」その時、シャーペンだから鉛筆はほとんど使わないんだけどな、と思いながら受け取った自分を恥じた。鉛筆キャップをにこにこしながら並べる先生の顔を思い出した。それからしばらく沈黙の時間が続いた。これはお礼を言いに行かないと授業が始まらない感じだ…どうしようこの空気超行きにくい…でも誰かが行かないと…行くか?今か?もたもたしているうちに、5人のうちの一人が席を立った。全員がお礼を言い終わって、いつも通りの授業が始まった。
そんなことを覚えている。


それ以外のことも、思い出そうと思えば思い出せるが、その頃の思い出としてぱっと思い浮かぶのは、こういった強烈な記憶だ。でもこういうことがあったから(もちろんそれだけでなくその後の色々な経験とたくさんの人からの指導もあって)今の自分がいるわけで、有り難かったなと、10年20年経ってようやく思うのである。

研修を終えて実務に入り、色々な人と関わりながらたくさんの経験と気づきを得た10年後20年後の彼らの中に、どんなものが残っているだろう。

(い)

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繋がらないオンライン

2016-03-03 09:30:00 | 日記
ああ、またこの日がやってきてしまったか。。。
いつもブログネタに苦しんでいるが、今回は今年の正月にモヤモヤと考えていたことを書こうと思う。お題は『繋がらないオンライン』。言葉通りに捉えようとすると、少し違和感があるだろうか。どういう意味か、これから説明しよう。

まず、『オンライン』とは何か、ということを話したい。
Skypeを例に説明すると、『オンライン』とはその人がログインしていて、いつでもチャット・通話できる状態だと言えるだろう。SNSやゲームなどで使う『オンライン』は概ねこういった意味だと思う。
つまり、(少し話を飛躍させるが、)人はオンラインである間、常に誰かと繋がっているわけだ。

では、それを現実世界に置き換えるとどういう状態がオンラインになるのだろうか。機械的な接続を全て除くと、きっと、今すぐに話すことができる状態、目の前に人がいる状態がオンラインとなる。
逆に、隣の家の人だとか、扉をまたいだ先、路地を曲がった先にしか人がいない、見える範囲に人がいない状態はオフラインだ。

「ちょっと、何言ってるのこの人」って感じになってそうなのでここまでを無理やりまとめると、「現実だとかインターネットだとか関係なく、きっとオンラインというのはすぐに人と話せる状態を言うのだ」ということだ。
この後に続けるために(また大きく話を飛躍させるが、)言い換えさせて欲しい。
現実/インターネットは関係なく、「何もしなくとも簡単に情報をやり取りできる状態」がオンラインである。


よし、では再びインターネット的な世界に戻って話をする。
私が知っている範囲でも10年以上前にはすでにSNSというものが存在していた。どういった謳い文句で宣伝していたのか全く覚えていないが、何となく「インターネットで繋がる社会」とか、「ネットコミュニティで人と繋がろう」とか、そんな感じのことを言っていたような気がする。(私が勝手に思い込んでいるだけかもしれないが。)

しかし、だ。(ようやく本題だ。)
最近になってようやく、「本当に繋がっているのか?オンラインなのか?」と考え始めた。というのも、どのようなインターネットコミュニティであれ、調べなければ繋がることができないからだ。勝手に繋がることはないし、存在そのものを知らないのである。
例えば、時代劇が好きな人が「時代劇コミュニティ」に入るのはわかる。だがおそらく「宇宙について語り合うコミュニティ」だとか、「生命誕生の秘密を探るコミュニティ」には入らないだろう。興味もないし、存在も知らない。

「現実でもそれは同じでしょ?」とも思ったのだが、現実では意外とそうでもない。何しろ人は移動するだけで別のコミュニティに接触するのだ。お店に行けば店員さんと話すこともあるだろう。電車に乗れば誰かの話し声が聞こえるだろう。そういった中から新たな繋がりが生まれることがある。
そして何よりも大きいのが、テレビを始めとしたマスメディアの存在だ。何しろ電源を入れていれば際限なく情報を出し続けるのだ。見たい番組がなくとも、一人暮らしで無音だと寂しいから付けている、とかよくあるのではなかろうか。

今現在、インターネットコミュニティでは勝手に情報が入ってくる仕組みはあまり普及していないだろう。誰もが「自分の好きな人」「自分の興味があること」に強烈な関心を寄せ、それ以外には無頓着なのだ。
オンライン広告なども、より収益を上げるために個人の嗜好を調査し、それに似通ったものを提案する。例えば歯ブラシを買ったら別会社の歯ブラシと電動歯ブラシと歯磨き粉をオススメしてくる。

つまり、特定のコミュニティに対してオンラインだったとしても、広い視野で見るとオフラインなのだ。ネットコミュニティで積極的に発言して、社会に繋がっている気がしても、実はほんの一部としか繋がっていない。とても偏っており、良くない状態だろう。

さて、ここまで書いておいて、「つまるところ何が言いたいのよ?どうしたいのよ?」と聞かれると困ってしまうのだが、現在のインターネットコミュニティのあり方が上で書いた通りなのだとしたら、その先に待つのは言うなれば「社会の分断」だと思うのだ。「国」のような大きな社会はどんどん希薄になり、「時代劇コミュニティ」と「宇宙について語り合うコミュニティ」と「生命誕生の秘密を探るコミュニティ」の3強時代が来る。(・・・。)

もっと先まで考えると、どんどんインターネットコミュニティも小さくなり、「個人社会」になるのかもしれない。何しろ人と人は必ず衝突するものだ。傷つくのを避けようとしても何ら不思議はないだろう。技術が後押しすることで、自分の理想とする世界に没入して生きることができるようになれば、本物の人と接触することを避け、決して人を傷つけないAIのような擬似人格とだけコミュニケーションを取る社会が来るのかもしれない。


それが悪いとは思わない。むしろ早くそうなってくれと思うのだが、現実はまだそうなっていないし、そうなるとも限らない。
そんなことを考えながら、この先自分はどうしたいのか、ちょっと考えされられるこの頃でした。

(つ)

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