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07 ヒット商品

 年末恒例の「ヒット商品番付」07年版が、SMBCコンサルティングから発表された。「閉塞感を抜け、明るく消費を楽しむ時代に」と今年の傾向を一言で評しているが、以下にその番付を写してみる。

      東                  西
「ニンテンドーDS」&「Wii」 横綱   「PASMO」
 プレミアム商品       大関  「ビリーズブートキャンプ」
エコバッグ           関脇  デザインカフェ
「メガマック」         小結  キッザニア東京 (殊)
東京ミッドタウン       前頭1 宮崎ブランド
「ホワイトプラン」(敢)    同2  『女性の品格』
「千の風になって」      同3  フリクションシリーズ (技)
MLB(松坂大輔)       同4   ケータイ小説
「泡のチカラ」         同5  「クロックス」
『不都合な真実』       同6   「AXE」

(技)…技能賞 (敢)…敢闘賞 (殊)…殊勲賞 「」…商品名 『』…書籍名・作品名
<今後の注目株> 北京オリンピック、超薄型テレビ、セカンドライフ

 一覧して「知らない物が多いなあ」というのが実感だ。1昨年、昨年と連続してこの番付を取り上げたが、過去2年は知っている商品が多かった。今年は私が時流に乗れなかったのか、「フリクションシリーズ」「クロックス」「AXE」なんて何のことやらさっぱり分からない。SMBCの解説によれば、
 「フリクションシリーズ」・・消えるインクという新技術を使った「フリクションライン」や「フリクションボール」が登場し、3月に売り出された「フリクションボール」は年間800万本に迫る勢い。
 「クロックス」・・2006年10月から2007年9月までに日本市場でも約280万足を販売。
 「AXE」・・同じく、海外で大ヒット中の低価格フレグランス「AXE」は、3月の日本上陸以来、刺激的CMが奏功し、若い男性御用達の商品として8月末までの半年間で累計650万本を出荷した。

とあった。これだけではよく分からないので、Google 検索してみた。

      
 
 この画像を見て、「クロックス」というのが「カエルサンダル」のことだと初めて知った。このサンダルなら何度も見たことがある。しかし、「フリクション」は見たことがない。持っている子供がいたなら、気づくはずなのに、誰も持っていないのだろうか、不思議だ。「AXE」は、この香水をかけると女性がわーと集まってくるCMなら見たことがあるような気がするが、詳しくは知らない。

 「消費者は安定より変化を求め、前年の『顧客価値創造』という流れに乗り、ちょっとした贅沢を味わう『プレミアム』指向が定着。また個人消費の多様化・細分化に対応して、他企業などと提携してシナジーを狙う商品が急増。小粒ながら、連打で売上を伸ばす『イチロー型商品』が実力をみせつけた」

と講評にある。「プレミアム商品」という少し値段が高い物が売られるようにはなったのは知っているが、果たして「高級品=良質な物」という式がどこまで成り立っているかはよく分からない。良質な物の値段が高いのは当然だと思うが、闇雲に値段だけを上げて高級感を醸し出そうとしている商品も結構あるんじゃないか、そんな気もする。派手好き名古屋人の係累たる私であり、ブランド志向が強いとも思うが、それでも簡単にだまされないぞ、という意気込みは持ち合わせているつもりだ。
 しかし、地方に住んでいると実際にお目にかかったことがない物が結構ある。「キッザニア東京」とか「東京ミッドタウン」などはTVの世界の話であり、「 PASMO」など一生使わずに終わってしまうかもしれない。そう思うと少々寂しくもなるが、地方住まいにもいいところはあるから悲観しないでおこう。それにしても、「千の風」のブームはどうして?と思わないでもない。昨年紅白で初めて聞いて期待ほどでもなかったとかなり落胆しただけに、いつまでも流れているのを聞くたびにうんざりしていた。「女性の品格」という本も、今の日本社会を眺めれば、もっとちゃんとしろよ、と言いたくなる気持ちは十分理解できるが、書いた人がどれだけの品格の持ち主なのか知らないだけに、読みたいとは思わない。
 
 だけど、この番付を見て一番気になったのは、前頭4枚目のMLBだ。この中には、松井秀喜は多分含まれていないだろう。来シーズンの再起を願うばかりだ。
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