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年賀状作り その1

 疲れた。やっとできた。初めてPCで作り始めた年賀状がやっと完成した。始めた時はまさかこんなに苦労するとは思っていなかった。パッパと済ますことができるものだと高をくくっていたが、そうは問屋が卸さなかった・・。疲れた。
 今までは印刷屋に頼むか、妻が自分のPCを使って作ってくれた年賀状に生徒の住所と名前を書き込んで、出してきた。それが今年は一度自分で試してみようかと思い立った。少しはPCの使い方にも慣れてきたから、すぐに出来上がると自惚れがあったのかもしれない。本屋で気に入ったイラストがCDに収められた本を一冊買ってきて、これですぐにでもできるものだと思っていた。しかし、とんでもなかった。私が買ってきた本に付属していたCDにはイラストしか収められてなくて、ベースとなるはがきソフトは別売りだと、家に戻って開けてみたら、書いてあった。まずこれが最初の「えッ?」だった。それじゃあ、どうやって作ったらいいんだろう。こんな時は事情通の妻に訊くに如くはない。だが、「私はワードで作ったよ」という返事、私はワードを使ったことがない。オアシスのソフトをインストールしてワープロとして使っているので、とても今からワードを試す時間などない。どうしよう?はがきソフト付きの本も売っていたから、改めてそれを買って来ようか?としばし悩んだ末に、自分のPCにもはがきソフトが内蔵されているはずだと思いついた。調べてみたら、「筆ぐるめ」というソフトがあった。じゃあ、これで作ってみるか、となんとか軌道に乗り始めた。
 しかし、このPCを買って5年半になるが、「筆ぐるめ」というソフトは初めて開いた。まさか賞味期限切れなどと言うことはないだろうが、どうにも使いにくい。使い方を示した「ナビ」という機能もあるが、私の知りたいことが載っていない。でも、私だってブログやホームページを作ってきた男だ、へこたれてばかりもいられない。まず最初に、イラストを「背景」として取り込めばいいことがなんとなく分かった。買ってきた本からイラストはこれに決めた。


 墨絵っぽいタッチが渋くていい感じだが、子供向けにはちょっとどうかなと思った。でも、自分で気に入ったものが一番だと、これを「背景」にすることに決めた。後は毎年恒例の「今年も一生けんめい勉強しましょう」という私からのメッセージと塾名・住所を入れれば完成だ。それは「文書差込」と呼ばれるようだ。
 文書差込の画面は2つに別れていて、右がはがき面、左が文章入力面となっている。さっそく入力面で「今年も・・」と変換しようとしたところ、「kotosimo・・」と半角ローマ字のままでひらがな・漢字変換ができない。全角に直してなかったのかなと思って直してみたが、半角のまま変わらない。変だな、と思いながら色々試してみたが、直らない。これが2つ目の「えッ?」だった。何か設定が狂ってしまったのだろうが、こうなるとどこをどう直せばいいのか私には皆目見当が付かない。こういったことは別のソフトで何度か経験しているが、私の知識で対処できる範囲を超えてしまっていて、どうにもならない。「困ったなあ」と思いながらも、何かいい手はないかと必死で考えた。しばらく苦悶して、「そうか、他のところで文章を作成して、それをコピペしてここに貼り付ければいいんだ!」と閃いた。苦肉の策ではあるが、試してみたらうまくいった。それを右のはがき面に送ると、枠が現れて、その中に文章が移された。「ほう!」と小さく雄叫びを上げながら、多分この枠の大きさを調節して、レイアウトを整えるんだろうな、と当たりをつけた。「領域設定」をクリックしたら、思ったとおりに枠の大きさを調節できる画面が現れた。縦と横幅の大きさを調節すると、文字の大きさも自動的に変わっていくから、ものすごく便利だ。フォントや文字の色も簡単に変えられる。「OK、できた!」ちょっとうれしかった。結構苦労したが、私としてはまあ順調に行ったほうだろう。とりあえず保存しなければ・・。
 「保存」をクリックしたら、何かいやな予感がした。次の瞬間エラーメッセージが現れた。「えッ?」、3回目だ。やばい!と思いながらも、「エラー報告をしない」をクリックしたら、ワッッッ!!!なんと全部、画面が全部消えてしまった!!がっくり・・・。(つづく)
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