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年賀状づくり ’08

 12月に入って、めまぐるしく時間が過ぎていく。どうしてこんなに時間がないのかよく分からないまま、毎日毎日へとへとになる。それでも、やらねばならないことが次から次にできてくる。どれもこれも手を抜くわけにも行かないから、ますます時間がなくなり、心まで疲弊してくる。「ちょっと勘弁してよ」と思わず言いたくもなるが・・。
 そんなこんなでやっと手を付けることができたのが、年賀状作り。素材を集めた本はもうずっと前に買っておいた。昨年は墨絵タッチのねずみをメインにした年賀状を作った。また今年も同じような趣向では面白みがないから、なるべく多くの素材が載っている本を買ってきた。しかし・・、あまりに多すぎるのも、目移りばかりしてなかなか決められない。ぐずぐずしている時間はないから、これでいいや!と決断したのは、


 干支である牛のほのぼのした表情とその周りを囲む独楽や松竹梅のカラフルさから明るい印象を受けて、なにかと暗い予想しか立てられていない2009年を少しでも楽しい年にできるような気にさせてくれる。少し軽すぎるかな、と思わないでもないが、明るい明日を信じて頑張るしかないのだから、反ってこれくらい呑気な感じがするほうがいいのではないか、そう思って選んでみた。
 素材さえ決まれば後は去年作ったとおりにやっていけばいいはずだ・・。と思ったのが私の浅はかさだった。去年は「筆ぐるめ」を使って年賀状を作ったのだが、今年買ってきた本は「宛名職人」というソフトを使って作るのだそうだ。付属のCDをインストールするのに多少手間取ったが、それでもソフトを立ち上げてしまえばこちらのものだとその時は考えていた。「筆ぐるめ」用のソフトが付いている本を買ってくるのが一番よかったのだろうが、それでもたいした違いはないと軽く考えていた。だが・・、
 枠を作ってその中に文章を作成し、フォントや大きさ・色を選択して、枠を上下左右に動かしながら、その文章のレイアウトを決めていく、という手順は去年と同じようだ。塾の年賀状の新年の挨拶としてはもう定番となった、「今年も一生けんめい勉強しましょう」という文言を「江戸勘亭流」のフォントで入力して、「Happy New Year」の下に同じ色で並べてみたら、なかなか収まりがいい。次は塾の住所と塾長の名前を入れようとしたが、同じ枠内にはうまく収まらない。字の大きさや色を名前のところだけ変えようとしても全部の字が変わってしまう。何度やってもうまくいかない。う~~ん・・。
 きちんと説明書を読んでやっていればこんなことで戸惑ったりはしなかったのだろうが、去年作った自惚れがあって説明書など必要ないとばかりにいい加減に始めたのがいけなかった。でも、ソフトが違っても作業法はあまり変わっていないようだから、去年どうやったかを思い出せばいいだけだ・・。う~~ん、どうだったかな、去年は・・。などとしばらく呻吟していたが、何とか思い出せた。分かれば簡単なことだった。
 「別の枠を作ればいいだけ!!!」
 なるほどと思いながら早速試してみたら、すぐに新しい枠が作れた。そこに名前を書き込んで、体裁を整えて、枠を移動したら、おお!上出来だ。さらには日付を別枠で入れたら、あっという間に完成してしまった。と言っても、去年年賀状印刷に使って以来、カラープリンターの接続は外してあったから、すぐに印刷することはできなかった。とりあえず出来上がった年賀状は「保存」しておいたが、果たしてちゃんと保存されただろうか。新しいソフトは使い方に慣れるまではおっかなびっくりだ。
 とりあえず、年賀状作りは完了したから、あとは時間がある時に印刷し、さらには宛名書きをして、元旦に届くよう準備万端怠りなくしなければならない。

 あ!!しまった、肝心の年賀状をまだ買ってない。郵便局に走れ!!
 

 
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