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「逢いたいね」

 金曜日、車に乗りながらNHK-FMを聴いていたら、心に沁みる曲が流れてきた。今まで一度も聞いたことのない曲なので、終わった後に司会者がもう一度曲名を読み上げるのを待った。すると、歌っているグループの名はうまく聞き取れなかったが、曲名は『逢いたいね』だと教えてくれた。家に戻って早速検索してみたら、歌っているのは、SMOOTH ACEという「ア・カペラを得意とする4人組のR&Bコーラスグループ」だと分かった。今は重住ひろこと岡本玄の2人での活動になっているようだが、この『逢いたいね』は、4人で活動していた2003年に発表されたミニアルバム「INTRODUCING」に収められた一曲だ。運良く、YouTubeにビデオクリップがあったので、貼っておく。




 さほど新しくもなく、さほど有名な曲でもないだろうが、こんな良い曲があったなんて!!と紹介してくれたNHK-FMに感謝しなければならない。まずは歌っている重住ひろこの声と歌い方がいい。切ない歌なのにべとついた感情を表すでもなく、とは言えしっかり思いは伝わってくる。わざとらしくないナチュラルさとでも表現すべきなのか・・。
 また森雪之丞の詞も良い。

   凍りついたまま
   捨てられもしない 感情があるのよ
   溶けてしまったら
   今愛するもの 何もかも裏切るでしょう

ふむふむ・・、何かの事情で離れなければならなかったのに今だ心でくすぶる思いがあるのか。その思いを解き放したら、今の暮らしを台無しにしてしまう・・。でも、

   逢いたいね でも逢えない
   決めたから もう逢えない
   微笑んでランチをして
   5年分の話をしたら
   きっとまた好きになるね
   あの頃と 同じだね
   サヨナラを許すくらい
   優しい人は そう 残酷

悲しいなあ、切ないなあ・・。でも、我慢しなくちゃね。できるかなあ、我慢・・。さらにこんな言葉も・・。

   遠い風が 胸の森で
   騒いでる

 いいなあ、この表現。風なんだ、心の奥でざわめくのは・・。

   恋をするのは
   寓話を読むようなもの
   まぶしいのは夢だけじゃない
   すぐ横でナイフも光る
   ねえ 痛みもなしに
   愛を知るなんて できないわ

 何歳くらいの女性の心を歌っているのだろう。30代くらいだろうか、もうちょっと上かな・・。いや、歳なんて関係ないかもしれない、心の中の風を感じるには・・。
  
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