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パプリカ

 なんてきれいな野菜だろう、とスーパーで見かけるたびに溜息が出ていたパプリカ。一度は「料理の鉄人」の主宰・鹿賀丈史 のようにかぶりつきたいと思っていたパプリカ。庭に生えたキノコはとても食べられない私でもパプリカなら平気だろうとばかりに、長年の思いを果たすべくとうとう買ってしまった・・。


 オレンジ色のものもあったけど、今回は赤と黄を選んだ。色によって味が違うのかどうかは知らないけれど、とりあえずは赤を食べてみることにした。

 

 つやつやした赤色はトマトを髣髴とさせ、トマト嫌いの私には鬼門のような色艶ではあるが、「これはピーマンの親戚。トマトじゃない」と何度も自分に言い聞かせてから、思い切ってガブッと噛んでみた。
 ゲッ、確かにピーマンだ・・。ピーマンそのものの味がする・・。
 ピーマンは好きな野菜だが、生で食べた記憶はあまりない。焼くか煮るか、何らかの加工がしてあるものをおいしく食べてきたことしかないから、生のピーマンの味がしてはとても食べきれない。無理してさらに一口かじってみたが、もう限界だ。


 吐き出しそうな私の様子を呆れ顔で見ていた妻が、
「焼くと甘くなると思うよ」
と貴重なアドバイスをくれた。思えば、BBQをやる時に肉を食べない私の専門は野菜なのだが、炭火で焼いたピーマンは殊のほかおいしい。それに倣えば、パプリカも焼いた方がきっとおいしいはずだ。さっそく焼いてみた。

 

 裏にも表にも焦げ目が少し付くくらいにトースターで焼いたものを食べてみた。びっくり!!めちゃくちゃジューシー!!しかも妻が言ったとおりに甘くなっている。おいしい!!うれしくなって、あっという間に食べてしまった。


 火の力って本当にすごいなあ。野菜の味をこんなにも変えてしまうなんて・・。黄色のパプリカとの味比べはまたの機会に。
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