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忍野八海

 鐘山苑に何度か泊まったことのある伯母から、「忍野八海には行った方がいい」と勧められていたので、二日目の朝にでかけてみた。どういう所なのか詳しくは知らなかったが、ホテルにあったパンフレットには、
「その昔、自然豊かな忍野盆地に急が横たわっていました。やがて、湖は富士山噴火活動気を経て、徐々に富士裾野と御坂山系との狭間を水蝕、掘削排水され、長い期間の後、ついに湖は涸れました。しかし、富士山の伏流水に水源を発する湧水池がいくつか残りました。その代表的な湧水池が忍野八海です」
とあった。
「昭和9年に国の天然記念物(文化財)に指定され、また、昭和60年に環境庁より全国名水百選に選定されました」
とも書いてあったので、少しばかり期待して散策してみた。

湧池・・最初にこの池を見て驚いた。なんて透明な水なんだろう・・。本当は深いはずなのに、あまりに透明過ぎて水底がすぐ近くに見える。すごい!!!



鏡池・・次に見たこの池の水は濁っていて、逆さ富士が映ることからこの名が付いたと言われるが、まるで相応しくない。かなりがっかりした。写真を撮る気が起らなかったので、端にいた鵞鳥でごまかすことにした。



銚子池・・湧水が泡を立ているのが分かった。水もきれいで気持ちがいい。




濁池・・川と隣接していて眺めがいい。鏡池と名前を交換した方がいいと思うくらいだ。




御釜池・・池の中に深い穴があいていて底が見えない。きれいな水で気持ちがいいが、その深淵のことを思うと身ぶるいがするほどだった。 



菖蒲池・・名前のとおり菖蒲が生えている。



底抜池・・ここは見つけるのに苦労した。駐車場でもらった地図が大雑把で困ったが、なんとこの池は「はんのき資料館」の一番奥にあって、入園料300円を払わなければ見学できない。かなり興ざめしたが、忍び込むわけにもいかないのできちんと料金を払って入園した。





 私としてはこれで8つの池を網羅したつもりだったが、なんと出口池という所を見忘れてしまったようだ。この池だけかなり離れた所にあるので、地図で見落としてしまったようだ。まったく痛恨の極みだが、これで来年の宿題できたかと思えば、逆に楽しくもある。待ってろよ、出口池!!
 しかし、これだけきれいな水だと見ているだけで心が洗われた気がするのは不思議だ。清浄のなせる業か・・。

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