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ポンペイ展

 15日の日曜に、名古屋市博物館で開催されている「ポンペイ展」に行ってきた。 


 少し前から妻が「行きたい」と繰り返していたので、付き合った形になるのだが、私としてはあまり気乗りがしなかった。もっと他にいい展覧会はないものかと、美術館をいくつか調べてみたが、誘われるようなイベントは開催されておらず、仕方なく出かけてみた。
 何故気乗りがしなかったのかは、会場に入っていくつかの展示物を見たらすぐに分かった。
「西暦79年、ヴェスヴィオ山の大噴火によって、厚い火山灰の下に埋没したポンペイ。このポンペイからの出土品を中心に、日本初公開を含む壁画・彫刻などおよそ250点を紹介。奇跡の街がここに甦ります」
と、パンフレットには書かれているものの、2000年ほど前のイタリアの都市に暮らしていた人たちの生活の様子など、余りに時空が離れ過ぎていて、どの展示物を見ても心に訴えかけてくるものがまるでなかった。確かに歴史的には価値あるものばかりなのだろうが、自分とつながるものをどこにも発見できなかったから、面白くないのも当然のように思えた。彼の地で展示されたものを見るのなら、それなりの感興は浮かぶかもしれないが、なにせ真夏の名古屋ではどうにもならない。いくら想像力の豊かな人でも、ここまでかけ離れていると、些かのシンパシーも持てにのではないだろうか・・。しかも思ったほど展示物が多くなく、あっという間に見学が終わってしまった。
「つまらなかった・・」
と私が素直な感想を述べたら、妻も「まあ、そうだね・・」と同意した。
「釈迦堂の方が何倍もよかったよなあ」
「何倍もってのは言い過ぎな気がするけど、縄文土器や土偶の方が見ごたえがあった気がするわねえ・・」
やはり縄文人の生活ぶりの方が、ポンペイの人々の暮らしぶりよりも興味が湧く。昔は西洋かぶれなところがあって、ヨーロッパ文化の優越性を認めていた私ではあるが、この年になると己と繋がりが感じられないものには、観賞する気さえ起らなくなってきたようだ・・。

 だが、唯一「いいな」と思ったのがこれ。


 イルカをモザイクで表したもの。実物はかなり大きなものであったが、絵葉書になって売っていたので買ってみた。それと、シールも。これはPCに貼ってみた。


 クピドの絵。可愛らしいのかよく分からないが、4cm四方の小さなもので、これでなんと500円!!ちょっと高すぎない?
 まあ、買ってしまうバカがいるから商売も成り立つのだろうが・・。

 
 
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