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冬の畑

 入院中の父に頼まれ、畑の様子を見に行って来た。1月2日に、「ネギを採ってきて近所に配ってくれ」と言われて訪れて以来、1か月も放置状態であった畑のことは私も気になっていた。しかし、午前中は父の病院に通い、午後からは塾という毎日を送っていた私にはとてもそんな時間の余裕はなかった。今月になって近くの病院に変わり、塾のスクランブル態勢も一段落したため、父の要請をやっと受けることができた。日陰にはまだ雪が残っている山道を車で走るのは少し怖かったが、気を付けて行ってきた。

 


 父に見せるため携帯で写真を撮った。ネギは一畝抜いてきた。土が硬くて抜きづらかったが、父が丹精込めて作ったネギだけにおろそかにはできず、丁寧に抜いた。ほうれん草は、「まだ抜いてはいけないのかな」と思ってそのままにしておいたが、写真を見た父は、「これなら抜いてもいい」と言ったので、次回は抜いてくることにした。白菜はもうダメかな、と思ったが、まだこれくらいなら食べられるそうなので、これも次に行った時に抜いてくることにした。宿題がたくさん出た・・。

 もうこれだけの畑を一人で管理するのは無理だろうと、私たちは思っているが、父本人は揺れ動いているようだ。「もう畑はやめだ」と呟く日があるかと思えば、「車に乗って畑にいかなければいけない」と強い意志を見せる日もある。母が亡くなって以来20年以上、のめり込むようにして心血を注いできた畑だけに、そう簡単には割り切れないのだろう。そういう父の気持ちも十分わかるが、車の運転はもう危なくてさせられないと思っている私たちだけに、厳しい決断を下さねばならないだろう。可哀そうだが、命に関わることだけに、妥協は許されない・・。
 しかし、やっと今後の療養に目処がついた。今月いっぱい入院すれば家に戻ることができるはず。一時は、もうダメかと思っただけに、ここまで回復してくれたのは夢のようだ。
 だが、ここで油断してはならない。暖かくも厳しい目で見守っていくことが肝要だろう。それが父のため、ひいては私たちのためにもなるのだから・・。

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