じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

お布施の「定価」論争

2011-10-06 12:30:41 | Weblog
★ 朝日新聞「争論」のコーナー「お布施の定価表示」を興味深く拝読した。

★ お布施に定価があること自体変な話だが、実際に支払う段となると「相場」というものが気になるのも事実だ。

★ 私などは信仰が厚くないので、お盆の時などお経を10分程度詠んでもらって、お布施を1万円払うのさえ、もったいなく思うのだが、お坊さんも霞を食っては生きられないだろうと、しぶしぶ支払っている。

★ 母が亡くなった時は、戒名代や読経代など「いくらですか」と直接聞いた。最初は「お気持ちで」と口を濁していたが、しつこく聞くと「だいたいこのくらいで」と教えてくれた。

★ お布施は寺と檀家の関係で決まるという。

★ 人の動きが激しくなり、寺と人々との関係も葬式程度のつきあいになってきた。檀家が減り、特別な観光資源でもなければ、お寺経営が苦しいのは理解できる。しかし、そもそも宗教は金もうけの手段ではない。「宗教ビジネス」などと豪語している僧侶は堕落の最たるものだ。仏教的に言えば畜生道にでも堕ちるのだろう。

★ お布施に定価を決めるというのも違和感を感じるが、価格競争になったら寺が淘汰されるから困るという意見にも納得できない。

★ 淘汰されるような寺は淘汰されれば良いだろうし、食えなくなった僧侶は職を変えれば良い。そもそも仏教の根本は清貧ではないか。

★ 派手に着飾ったり、権力に擦り寄ったり、酒場を闊歩するような僧やそれを許している教団は、遠からずすたれていくであろう。

★ 「定価論争」以前に、宗教人は宗教のありかたを考えて欲しいものだ。
コメント