☆ 映画「西部戦線異状なし」(1930年)を観た。1930年と言えば昭和5年。その時代にこんな映画が撮れるなんて、アメリカの豊かさを見せつけられる思いだ。
☆ 舞台は第一次世界大戦中のドイツ。学校では老教師が熱弁をふるい、それに感化された青年たちが志願して戦地に赴く。しかしそこは彼らが思い描いていたような世界ではなかった。塹壕の中で砲弾に怯える日々、戦場に出れば生か死かの隣り合わせ。空腹にストレス、心を病むのも無理はない。
☆ 束の間の平穏な時期、兵たちが語り合う場面が面白かった。「なぜ戦争が起こるのか」「なぜ自分たちは戦っているのか」。皇帝やら国王やら将軍やら、戦争で儲ける人々を丸裸にして棍棒を持たせ、広場の中のリングで戦わせれば良いではないかとのこと。全くその通りだ。
☆ 戦争を指導する人々は、前線から遠く離れた安全な場所で、豊かな食事で腹を満たし、他人事のように戦況を眺めている。
☆ 一人の兵士が休暇で故郷へ帰った時、彼の父親たちが地図を広げて机上戦を繰り広げていたが、そんなものだ。前線との温度差が如実に表現されていた。
☆ 砲撃を逃れて、窪地で敵兵と1対1になる名シーン。兵士の一人ひとりに家族があり、何のために戦っているのかも知らず、ただ「祖国のため」と鼓舞され、命令に従って突進、退却を繰り返すだけ。
☆ 愚かしいがそれが現実だ。
☆ ドイツ兵が英語を話していることに違和感はあるが、それはお約束ということか。
☆ 舞台は第一次世界大戦中のドイツ。学校では老教師が熱弁をふるい、それに感化された青年たちが志願して戦地に赴く。しかしそこは彼らが思い描いていたような世界ではなかった。塹壕の中で砲弾に怯える日々、戦場に出れば生か死かの隣り合わせ。空腹にストレス、心を病むのも無理はない。
☆ 束の間の平穏な時期、兵たちが語り合う場面が面白かった。「なぜ戦争が起こるのか」「なぜ自分たちは戦っているのか」。皇帝やら国王やら将軍やら、戦争で儲ける人々を丸裸にして棍棒を持たせ、広場の中のリングで戦わせれば良いではないかとのこと。全くその通りだ。
☆ 戦争を指導する人々は、前線から遠く離れた安全な場所で、豊かな食事で腹を満たし、他人事のように戦況を眺めている。
☆ 一人の兵士が休暇で故郷へ帰った時、彼の父親たちが地図を広げて机上戦を繰り広げていたが、そんなものだ。前線との温度差が如実に表現されていた。
☆ 砲撃を逃れて、窪地で敵兵と1対1になる名シーン。兵士の一人ひとりに家族があり、何のために戦っているのかも知らず、ただ「祖国のため」と鼓舞され、命令に従って突進、退却を繰り返すだけ。
☆ 愚かしいがそれが現実だ。
☆ ドイツ兵が英語を話していることに違和感はあるが、それはお約束ということか。