☆ 映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964年)を観た。長いタイトルだ。アカデミー賞作品にはときどきこういうのが出てくる。
☆ 共産主義への被害妄想からか、精神に異常をきたしたアメリカ空軍の指揮官が、核爆弾を搭載した爆撃機にソ連の基地攻撃を命じる。緊急事態に備えて用意された「R作戦」により、外部との交信が遮断された爆撃機は、指揮官が死んだ後も任務を遂行する。
☆ 一方、ペンタゴンでは大統領や軍の最高首脳、それに科学顧問、ソ連の大使が集い、対応策を協議する。そのキャラクターはどれも強烈で異常でさえある。人類の運命はこの異常な面々の手に委ねられるのだ。
☆ システムが独走することの恐ろしさ、疑心暗鬼の愚かさ、人を人として考えない指導者の身勝手さ、それらが時にコミカルに描かれていた。
☆ 主演はピーター・セラーズで三役をこなしている。監督はスタンリー・キューブリック。
☆ 全くジャンルに異なる「ニューシネマパラダイス」ではラストのキスシーンが心を打つが、この映画のエンディングでは「これでもか」というぐらい核爆弾によるきのこ雲が映し出される。
☆ 米ソが核軍拡競争をしていた時代、現実味を帯びているせいか、映画冒頭に「この映画はフィクションで」的なクレジットが提示される。「宇宙戦争」のラジオドラマのようにパニックが起こることを恐れたのかも知れない。
☆ 共産主義への被害妄想からか、精神に異常をきたしたアメリカ空軍の指揮官が、核爆弾を搭載した爆撃機にソ連の基地攻撃を命じる。緊急事態に備えて用意された「R作戦」により、外部との交信が遮断された爆撃機は、指揮官が死んだ後も任務を遂行する。
☆ 一方、ペンタゴンでは大統領や軍の最高首脳、それに科学顧問、ソ連の大使が集い、対応策を協議する。そのキャラクターはどれも強烈で異常でさえある。人類の運命はこの異常な面々の手に委ねられるのだ。
☆ システムが独走することの恐ろしさ、疑心暗鬼の愚かさ、人を人として考えない指導者の身勝手さ、それらが時にコミカルに描かれていた。
☆ 主演はピーター・セラーズで三役をこなしている。監督はスタンリー・キューブリック。
☆ 全くジャンルに異なる「ニューシネマパラダイス」ではラストのキスシーンが心を打つが、この映画のエンディングでは「これでもか」というぐらい核爆弾によるきのこ雲が映し出される。
☆ 米ソが核軍拡競争をしていた時代、現実味を帯びているせいか、映画冒頭に「この映画はフィクションで」的なクレジットが提示される。「宇宙戦争」のラジオドラマのようにパニックが起こることを恐れたのかも知れない。