じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

島崎藤村「初恋」

2019-01-21 00:43:08 | Weblog
★ 同じく中学3年生のテスト範囲に島崎藤村の詩「初恋」が入っている。

★ 「まだあげ初めし前髪の・・・」で始まる情景豊かな詩だ。

★ 「ロマンチックだなぁ」と思って、生徒の前で朗読したが、笑われてしまった。今の時代、中学3年生で「初恋」は晩稲なのだろうね。

★ 「人こひ初めしはじめなり」のドキドキした気持ちは同じだろうけれど。

★ この詩を読むと舟木一夫さんの唄が浮かんでくる。このことを言うとまた笑われた。今の中学生は舟木一夫さんを知らないようだ。「高校三年生」を歌うと、また笑われた。
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魯迅「故郷」

2019-01-21 00:27:47 | Weblog
★ 中学3年生、学年末テストの範囲に入っていたので、魯迅の「故郷」(岩波文庫「阿Q正伝・狂人日記」所収、竹内好訳)を読んだ。

★ 家財を処分するために、主人公が20年ぶりに帰った故郷、そこにはかつての面影はなく、人々の卑しい心ばかりが印象に残るところだった。

★ かつて兄弟のように遊んだ「友」も生活に疲弊したためか、昔のように心の垣根を取り払うことはできなかった。

★ 移り変わる時代、その時代に翻弄される人々。媚びへつらうのも、したたかなのも生きるためなのか。人々の心根に失望するのは主人公の高邁さゆえか。

★ 「希望」をめぐる最後の一節は考えさせられる。
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