★ 巷では水虫薬に睡眠導入剤が混入した事件が話題になっている。それと直接関係はないが、製薬会社の薬害問題を扱ったドラマ「誤断」(2015年)を観た。同時にドラマの原作となる堂上瞬一さんの「誤断」(中公文庫)も読み始めた。
★ 大手製薬会社の薬を服用した人が事故や自殺で亡くなるという事例が連続して起こった。成分表には記されていない成分により意識混濁が起こったらしい。実質的に会社の経営を担っている副社長は、若手の広報担当者に情報収集の特命を与えた。事実を隠ぺいするために。
★ 若手の社員は良心の呵責を感じながらも、隠蔽に手を貸す。その過程で、この会社が40年前に起こした公害(薬害)事件を知る。
★ 企業の社会的責任とは何かを考えさせられた。不都合な真実を知ってしまったがゆえに、会社員(組織の人間)としての立場と一人の人間としての良心に葛藤する主人公には同情する。
★ 今の時代、隠ぺいは企業にとっても個人にとっても致命傷となる。そんなことはわかっていながら、つい嘘の上塗りをしてしまう。間違いを認めることは勇気のいることではあるが、肝に銘じたいことだと思った。
★ 「震える牛」といい、「誤断」といい、番頭や副社長役を演じる小林薫さんは見事だと思う。
★ 大手製薬会社の薬を服用した人が事故や自殺で亡くなるという事例が連続して起こった。成分表には記されていない成分により意識混濁が起こったらしい。実質的に会社の経営を担っている副社長は、若手の広報担当者に情報収集の特命を与えた。事実を隠ぺいするために。
★ 若手の社員は良心の呵責を感じながらも、隠蔽に手を貸す。その過程で、この会社が40年前に起こした公害(薬害)事件を知る。
★ 企業の社会的責任とは何かを考えさせられた。不都合な真実を知ってしまったがゆえに、会社員(組織の人間)としての立場と一人の人間としての良心に葛藤する主人公には同情する。
★ 今の時代、隠ぺいは企業にとっても個人にとっても致命傷となる。そんなことはわかっていながら、つい嘘の上塗りをしてしまう。間違いを認めることは勇気のいることではあるが、肝に銘じたいことだと思った。
★ 「震える牛」といい、「誤断」といい、番頭や副社長役を演じる小林薫さんは見事だと思う。