じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「太陽の蓋」

2020-12-07 23:30:02 | Weblog
★ 原発つながりで、映画「太陽の蓋」(2016年)を観た。2011年の東日本大震災、中でも福島原発事故に翻弄される人々、特に政府関係者の動向が実名で描かれていた。

★ 娯楽映画でもなく、ドキュメンタリーでもない。ある記者の視点で描かれた再現ドラマって感じかな。 

★ 菅直人総理大臣、枝野官房長官、福山官房副長官など、当時の官邸関係者はほとんど実名。一方、当時の原子力安全委員会委員長や東京電力フェローの名前が偽名になっているあたりに「配慮」を感じた。(そもそも東京電力は、東日電力となっていた)

★ 菅直人首相役は三田村邦彦さん。時代が時代ならば村野武範さんだね。福山さんはご本人より二枚目かな。枝野さんは似ているような違うような。

★ 実録モノの宿命で、結末を知っているから、イマイチ、ハラハラ感がわかなかった。しかし各方面の圧力をモノともせず、作品を仕上げた制作陣には拍手を送りたい。時間がたてば価値が増す作品だと思う。

★ 今さらながら、菅総理の現地視察が本当に必要だったのか疑問に思う。それに、情報の把握が十分にできない官邸というのは実に心細い。これを教訓に、果たして改善されたのやら。電力会社と政府の関係も気になったなぁ。
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映画「パンドラ」

2020-12-07 00:45:06 | Weblog
★ 映画「パンドラ」(2016年)を観た。想定外に泣ける韓国映画だった。

★ 築40年、老朽化した原子力発電所。反対運動はあるものの、政府も電力会社そして住民も安全神話に安住していた。過疎の漁村は原発で経済が成り立ち、町の若者は原発の職で生計を営んでいた。

★ 発電所の所長は老朽化した発電所の危険性を大統領に直訴するが、内部告発を快く思わない会社の上層部によって左遷されてしまう。そんなとき、大地震が起こり、原発が被災する。原子炉はメルトダウンで水素爆発。破損した建屋から放射線が放出される。隣接する核廃棄物の貯蔵施設では底に亀裂が入り、冷却水が漏れだした。このままでは、放射線が大放出されてしまう。

★ 誰かが命を賭して、修理をしなければならない、というストーリー。

★ 福島原発を目の当たりにしているので、全くフィクションとは思えない。

★ 何と言っても腹立たしいのは、利潤ばかりを考える電力会社、そして目先の心配(あるいは自らの保身)にとらわれて後手後手の対応しかとれない政権だ。特に不都合な真実を隠蔽しようとする首相、有効な手を下せない大統領。こういう政権がリーダーでは不幸としか言いようがない。

★ 映画「アルマゲドン」のように、勇敢な人物の犠牲によって一応の解決はできたようだ。

★ しかし、のど元過ぎれば何とやらで、一時期あれだけ原発依存からの脱却が叫ばれたのに、いつしか原発再稼働に動いているどこぞやの国が良い例だ。その国の首相が主張する「脱炭素社会」というのは、結局は原発再依存につながるのではないかと懸念するばかりだ。
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