★ ドラマ「臨場」の第2シーズン(続章)で「声」を観たので、改めて原作の「臨場」(光文社文庫)から「声」を読んだ。
★ 過去に性的虐待(被害)を経験した女性が、男を裁くために法曹界を目指していた。しかし、法曹界でも男たちは彼女を「女」としか見ず、隙あらばと狙っている。
★ 男に対する彼女の憎しみは、そうした男を引き付ける自分の「女」の部分への攻撃に変わってしまった。そして彼女は自ら命を絶つことに。
★ 原作では法曹界が舞台だったが、ドラマではジャーナリズムの世界に舞台を移していた。原作では彼女に色目を使う哀しき男たちに視点を当てているが、ドラマでは検視官、特に検視官心得の小坂留美に焦点を当てていた。
★ 「臨場」は原作も良いが、ドラマの脚色が面白い。