★ 夏期講座21日目。残るは4日間。昼の酷暑は相変わらずだが、日の入りが随分早くなったような気がする。
★ 今日は、劉慈欣さんの「円」(ハヤカワ文庫)から「月の光」を読んだ。
★ 月を眺めていると未来の自分から電話がかかってきた。科学の成果で寿命が200歳まで伸びたという。しかし、化石燃料の消費による温暖化の影響で、海沿いの都市は水没してしまったという。
★ 未来の自分は、化石燃料の使用を止めるため、ある発明品を過去の自分に教える。果たして、未来の自分と過去の自分が協力して、未来を救うことはできるのか。
★ 成功したかに見えたのだが、未来を変えるというのはなかなか大変そうだった。
★ 化石燃料は地球温暖化ガスを排出し、そもそもいつかは尽きてしまう。核燃料は廃棄物の処理が課題だ。自然エネルギーはコストと効率が課題か。核融合は禁断の果実か。
★ 課題は先送りされるばかりで、その負債は未来の人々が背負うことになる。人類存亡の危機はSF小説だけの話ではなくなるかも知れない。私が直面することはないだろうけれど。