じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

村上春樹「かえるくん、東京を救う」

2024-09-18 15:40:06 | Weblog

★ 残暑にも程がある。外に出て人に会うたびに「暑いですね」があいさつ言葉になってしまった。

★ この暑さ、どうやら今週までのようだが、地球がおかしくなってきているのかも知れない。(温暖化のあとに急激な寒冷期、いわゆる氷期が来るなんて説もある。)

★ 不条理ということで、今日は村上春樹さんの「神の子どもたちはみな踊る」(新潮文庫)から「かえるくん、東京を救う」を読んだ。

★ 信用金庫融資管理課に勤める片桐がアパートに帰ると、そこに巨大な「かえる」がいた。状況が呑みこめず、呆然とする片桐。かえるは(「かえるくん」と片桐に呼ばせる)、近々東京直下で地震が起こるという。それは「みみずくん」の仕業で、東京を救うためにみみずくんと一緒に戦ってくれと片桐に依頼する。

★ 腕っぷしが強いわけでもなく、むしろパッとしない片桐はなぜ自分に白羽の矢が立ったのか不可解に思うが、焦げ付いた融資の回収で反社の人々と渡り合ったこともある。よくわからないながらも「かえるくん」と共に戦う決心をしたのだが、そんな彼に不幸が。

★ 「何が夢で何が現実なのか」

★ カフカの「変身」のような強引な場面設定。「かえるくん」は何かの象徴なのか。この作品は結局何が言いたいのか。そもそもが意味を問うことに意味があるのか。そんなことを考えさせられた。

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