じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

高橋弘希「指の骨」

2024-09-12 16:09:02 | Weblog

★ 今年の残暑は酷過ぎる。

★ さて今日は、高橋弘希さんの「指の骨」(新潮社)を読み終わった。南方の島で負傷しながら戦う一人の兵士の目を通して、戦争を描いた作品。

★ 兵士の視点で戦争を描いた作品としては、大岡昇平さんの「野火」を思い起こす。「指の骨」は戦後30年を経て生まれた作者が描いたところが特徴だ。

★ 「指の骨」とは、戦死(病死も含めて)した兵士の遺骨代わり。

★ 現代の日常にあっても苦しみは身近にある。先の戦争と限定せずとも、極限に生きる人間の有様と捉えれば親しみがわく。

コメント