★ ウィークデイに祝日が入り込むと、感覚が狂う。今日は水曜日なんだと改めて思う。今週は私立高校の合格発表だ。朗報が次々押し寄せることを期待したい。
★ さて今日は、伊集院静さんの「三年坂」(講談社文庫)から「春のうららの」を読んだ。
★ 娘が嫁ぐ数週間前。バッサリと髪を切って母親を驚かせる。娘に数年前亡くなった夫の面影を認めつつ、現代っ子の気風がわからない。
★ 母親は若かったころ、亡き夫との出会いに思いを馳せる。二人とも戦後の混乱期の中、孤児として出発した。東京の料亭で住み込みで働き、そこで二人は出会った。
★ ある日、店の主人に2日間の休みをもらって、温泉などを楽しもうとしたもの、いろいろとアクシデントが重なって、日帰りで東京に戻ってきた話へとつなぐ。
★ まるで小津監督の映画を観ているように感じた。
★ どこにでもあるような市井の家族の風景。しかし、どの家族にもドラマがある。そして家族の一人ひとりが主演俳優なのだ。
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