じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

残業代ゼロ制度

2007-01-23 12:26:35 | Weblog
★ 財界が導入を強く求める「ホワイトカラー・エグゼプション」制度。一定の条件を満たす会社員を労働時間の規制から除外するものだが、サービス残業の追認、過労死が増えるなどの根強い反対もある。こうした声を受け、政府も法案の提出には今のところ慎重である。

★ 創造的な仕事をする人々と単純な仕事をする人々とを同じ労働基準で規制することが不適切なのはわかる。だが何が創造的で、年収いくら以上を対象とするのかが不明瞭だ。またいったん導入されれば拡大解釈され、対象となる人々が大きく広がることも考えられる。理念はともかく本音は企業の残業代削減、人件費の抑制であろう。財界が強く要求するのもそうした背景からだろう。

★ 財界や与党からは「残業代ゼロ法案」という意訳が誤解を生んでいるというが、逆に言えばあまりにも真髄をついているということか。かつて大型間接税の導入をめぐり「売上税」が反感を買い、名前を「消費税」に変えて法案を通した経緯がある。名前を変えるだけで法案が通るというのも変な話だ。

★ 「残業代ゼロ」も結構だが、それはスポーツ選手のように個々の従業員と会社とが個々に年棒を交渉できるような(従業員が会社の提示した報酬に不満ならいつでも転職できるような強い立場にあること)対等な関係にある場合に限るほうが良いのではないか。

★ 「国際化」とか「国際競争」といえば何でも通るような風潮にも気をつけなければいけない。政府や与党は大手企業の顔色ばかりうかがわず(財界は自民党の「谷町」なので自民党が財界の顔色を伺うのは仕方がないか)、産業の二重構造や非正規雇用の問題をもっと真剣に考えて欲しいものだ。
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中学入試

2007-01-21 12:51:23 | 教育
★ 京阪神では、昨日から私立中学校の入試が本番を迎えている。公教育への不信からか私学への進学熱は過熱気味だ。もちろん私学ならどこでもよいというわけではなく、志願状況を見ても「勝ち組」「負け組」がくっきりと出ている。ただこの格差は学校経営者の努力次第で逆転が可能なので、それぞれ奮闘してもらいたいものだ。

★ ところで、この中学受験の弊害は長く論じられているが一向に変化がない。学校のキャパシティが限られている以上何らかの形で選抜を行うのは仕方のないことかも知れないが、小学生の段階で過度に受験のための勉強をすることは望ましくないと思う。

★ もちろん人間には能力の差があり、確かに一部の生徒はそうした過酷な状況に置かれてもそれを要領よくこなし、力を伸ばていく。しかし問題は、そうした適性が不足していたり、発達段階が力の伸びる段階に達していないのに「努力」「頑張れ」と受験勉強漬けにすることである。最近は受験態勢も早期化し、4年生からの態勢づくりは当然だ。ブランド幼稚園やブランド小学校の受験は親の力が大きいが、中学受験となると親の支援体制も大きいが主力は子ども自身である。こうした傾向は教育産業にはありがたい話であり、また生徒を安定的に確保したい私立学校にとっても願ったりの傾向である。ただその副作用も大きいと思う。

★ 教育再生会議はさまざまなテーマを掲げているが、どうも「入試」のあり方に対する論議が欠如している。公教育を歪めている一因は中学受験をはじめ、高校、大学の入試のあり方だと思うが、その点の論議がなぜか避けられているように思う。
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教育再生会議・戦略なき報告書

2007-01-19 03:49:19 | 教育
★ 教育再生会議の第一次報告書の概要が明らかとなった。

★ 一言で言って「ごっちゃ煮」だ。あれもこれもと裾野を広げるのは良いがメリハリがない。検討項目を性急に書き連ねただけであまりにも稚拙だ。そもそも教育の方向性が見えてこない。

★ 「学力の向上」だけしか売り物がない。その学力にしても「授業時間を増やす」だけで、どんな学力を向上させるのか、どうやって向上させるのか。そもそもこの日本という国はこれから何をめざしていくのかが見えてこない。

★ 例えば北欧の国家のように「起業家養成」をめざすとか、インドのようにIT技術を重視するとか、具体的な方向性がない。詰め込み主義と競争の導入、はたまた最後は精神論か。

★ 大和魂があれば竹槍でB29も落とせるといった、歪んだ精神主義に陥る危険性を感じる。復古調もよいが、日本国内で堂々巡りをしていてはこの国に先はない。「美しい国」とナルシシズムの恍惚感に浸っていては、鎖国時代とかわらない。

★ 教育再生会議の報告書は戦略なき雑文に終わりそうだ。国家百年の命運を決める報告書としてはあまりにもお粗末なものになりそうだ。
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プラネットアース

2007-01-17 01:08:34 | Weblog
★ NHKの「プラネットアース」の映像はスゴイなぁ。よく撮れたなぁと思うような映像が満載だ。人間は偉そうな顔をして君臨しているが、多様な生き物たちとの共生の上に生きているのだなぁと実感した。

★ チンパンジーの縄張り争い、共食いの場面はショッキングだった。残酷だとも思ったが、彼らに言わせれば人間の方がはるかに残酷だということだろう。今日、人間は共食いこそしないが、大量殺戮、ホロコーストはチンパンジーの比ではない。

★ 自然の生き物から多くのことを教えられる。人間もあまり自分勝手なことばかりしているときっと自然からしっぺ返しを受けるなぁ。最近の新しい病原体などはその兆しかもしれないね。
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アンサンブル・プラネタ

2007-01-15 13:28:52 | Weblog
Largo
アンサンブル・プラネタ
ポニーキャニオン

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★ アンサンブル・プラネタの「Largo」というアルバムを聴いた。

★ アンサンブル・プラネタは日本人女性によるアカペラグループだ。「アマゾン」を散策していて、ふと見つけたのだが試聴してみるとなかなかいい。

★ 選曲はクラシックからポップスまで幅広い。このアルバムでは「だったん人の踊り」「新世界より」といったクラシックの定番から、日本曲の「浜辺の歌」、ポップスの「恋はみずいろ」などが収録されている。

★ 男性のコーラスグループでは、グレゴリアンやイルディーボを知っているが、女性コーラスもまた癒される。ソプラノの美しい響きが心を落ち着けてくれる。

★ 忙しい日々の中で心を亡くしているとき、こうした曲を聴くと復活できそうだ。
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中山晋平の曲

2007-01-15 01:01:18 | Weblog
★ NHKのアーカイブスで「中山晋平」の特集を見た。

★ 「カチューシャの唄」などの劇中歌や、懐かしい童謡がたくさん紹介されていた。

★ 日本的な音階を使ったシンプルなメロディーラインで、心にしみこんでくる。「しゃぼん玉」「雨ふり」などの童謡はあまりにも有名だ。「船頭小唄」は切ないなぁ。

★ 私は「証城寺の狸囃子」の間奏や「ゴンドラの唄」が好きだ。

★ 「ゴンドラの唄」は番組でも紹介されていたが黒澤明監督「生きる」を見て感動したなぁ。

★ すごい作曲家だと思う。
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「スリーピーホロウ」

2007-01-10 04:46:31 | 映画
★ 深夜番組で「スリーピーホロウ」をやっていたので終わりまで見てしまった。

★ ジョニー・ディップの演技はいつもながら味があるねぇ。首なしの騎士が殺人を繰り返すという恐い映画だけれど、ところどころでコミカルな演出もあって、単に恐いだけの映画ではない。詰まるところ恐ろしいのは人間の恨みと欲望ということか。

★ 話の内容は「八墓村」に似てるかな。そう言えば「犬神家の一族」がリバイバルしているね。横溝正史の作品は時を超えて人気があるなぁ。
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