じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

パールバック「The Big Wave」を読む

2011-04-30 15:44:11 | Weblog
The Big Wave
クリエーター情報なし
HarperCollins


★ アマゾンに注文していたパールバックの「The Big Wave」が届いたので、早速読み始めた。

★ 浜辺に住む漁師の子どもジヤと高台に住む農家の子どもキノの物語だ。

★ キノはジヤがうらやましい。海に出ると網にいっぱい魚がかかるからだ。それに比べて、米作りはつらい。手をかけて作物を育てなければならない。

★ しかし、ジヤは「海は怒るから恐ろしい」という。キノにはそれが理解できなかった。

★ 高台に住むキノにも危機が迫る。火山の噴火だ。

★ 人々は海の怒りを恐れ、火山の噴火を気にしながら生きなければならない。しかしそうした不安な生活を大人は「人生、長かろうと短かろうと、海で死のうと山で死のうと大差ない。不安におびえて生きるのではなく、人生を楽しめばよい」と達観する。

★ そして、ジヤの村をBig Wave(津波)が襲う。

★ 常に自然の脅威にさらされながらも自然とともに生きている日本人の姿をパールバックが丹念に描いている。

★ 外国人にとっては日本人的な生き方は新鮮だったのだろう。

★ 今や日本人もこうした自然とともに生きる生き方を忘れてしまっている。今回の震災で改めて思い起こさせられた気がする。

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子どもたちへの放射線汚染

2011-04-30 03:29:16 | Weblog
★ 小佐古内閣官房参与が辞任した。

★ 政府が定めた学校の放射線安全基準が甘すぎると言う。学者としての一つの見識だと思う。

★ そもそも安全基準がどのような背景から定められたものなのか、わかりづらい。政治的な思惑があるのではとも思えてならない。

★ 「朝まで生テレビ」を見ていてショックだったのは、誰も正確なことを把握していないということ、それゆえ特効薬がないということだ。

★ 学者の意見が食い違うのは珍しいことではなく、学者の意見に振り回されていれば手遅れになりかねない。現に対応策は後手後手に回っている。

★ 参謀の意見に振り回されるほど間抜けな指揮官はない。

★ 福島原発事故は未知の感染症に冒された患者のようだ。できることは対処療法だけ。違いは、生き物なら死ぬと感染が防げるが、原発は死なないということだ。いつまでも放射線を出し続けると言うことだ。

★ 東京電力という一企業の手に余る事故であることは明らかだ。
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「日本沈没(1973年版)」を観た

2011-04-30 02:30:44 | Weblog
★ 1973年版の「日本沈没」を観た。

★ 地質的な変動によって日本列島が海中に沈んでしまうという話だ。

★ 消えた文明の話はアトランティック大陸やムー大陸などで聞く。

★ かつてのパンゲア大陸が大陸移動によって今の形になったのだから、その過程で地表が隆起したり、沈降したりするのは決して珍しいことではない。

★ たまたまそこに人が住んでいるかどうかの問題だ。

★ 「想定外」がなくなった今、いっそう現実味を帯びてきた。

★ ところで小松左京氏は「日本沈没」を書くにあたり、そもそものテーマは国を失った民族がどうなるかということだったという。

★ 映画の中でも3つの案が示されていたが、まさに流浪の民となってどうやって生き延びていくか(あるいは国土とともに運命を共にするか)、ということが問いかけられている。

★ 今から思えば特撮が幼稚だが、東京大地震の描写などは迫力満点だ。死者・行方不明360万人というのは、すごい被害だ。

★ しかし、これも絵空事ではない。

★ 現実は小説で予想できなかった原発事故まで進行中だ。
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