モーセが杖を持った手を紅海の上に差し伸べると紅海の水は二つに分かたれたのです。そればかりか、神エホバは東風を吹かせ、海底を「乾いた陸地」にし、イスラエルの民が安全に渡れるように、「水は彼らの左と右に壁となっていた」のです。次いでエジプト人の軍勢はイスラエルの民を追跡しましたが、神エホバが、エジプト人の陣営を混乱させ、戦車の車を外し、彼らの進行を難渋させました(出エジプト記14:21~25)。遂に約束通り神エホバは、ご自分の民を救出するために、エジプト人の戦車と騎兵の上に、紅海の水を戻らせ、滅びに至らされます。次のように出エジプト記に記録されています。
「ついにエホバはモーセに言われた。「あなたの(杖を持った)手を海の上に差し伸べて、水をエジプト人の上、その戦車と騎兵たちの上に戻らせよ」。モーセが直ちに手を海の上に差し伸べると、朝になりかけるころ、海はいつもの状態に戻っていった。一方エジプト人はそれ(元に戻る紅海の水)にぶつからぬように逃げようとしていたが、エホバはエジプト人を海の中に払い落とされた。そして水はどんどん戻って行った。ついにそれ(元に戻る紅海の水)はファラオのすべての軍勢に属する戦車と騎兵たち、(イスラエルの民)を追って海に入った者たちを覆った。その一人として残された者はいなかった」(出エエジプト記14:26~28)。
神エホバはイスラエルの民を救出するために、モーセに杖を持った手を紅海の上に差し伸べて、「水をエジプト人の上、その戦車と騎兵たちの上に戻らせよ」と命じられました。モーセはエホバのご指示に躊躇することなく「直ちに(杖を持った)手を」紅海の上に差し伸べると、朝になりかけるころ、紅海は「いつもの状態に戻っていった」のです。モーセは神エホバのご指示に全く従順であったことが分かります。エジプト人の陣営は元に戻って来る紅海の水から逃げようとしますが、紅海の水は「ファラオのすべての軍勢に属する戦車と騎兵たち」およびイスラエルの民を追った者たちを、一人残らず覆った、つまり滅びびに至ったのです。戦いはエホバのものであったことが分かります。一方イスラエルの子らはどのようになるでしょうか。次にそのことを紹介致します。
虫時雨 心地よきなり 神の業 今日の一句
ご近所の鉢植えの珍し「ツルハナナス」