イスラエルの子らが紅海を二つに分けられ、海底の乾いた陸地を安全に渡り、救出された後、エホバに向かって賛美の歌を歌いました。女性たちはタンバリンを持って踊りながら、エホバへの賛美の歌を歌ったことがしるされていました(出エジプト記15:1~21)。紅海を渡ったイスラエルの民は、荒野に進み良い水が無く、モーセに不満を述べるようになりました。しかし、神エホバは苦い水を甘い水に変え、イスラエルの民を保護されたことを次のように記しています。
「次にモーセはイスラエルを紅海から出発させた。彼らはシエルの荒野へ出て行き、荒野を三日間行進したが、水を見つけることができなかった。やがてマラに来たが、マラの水は苦くて飲むことができなかった。そのために彼(モーセ)はそこの名をマラと呼んだのである。そして民はモーセに対してつぶやきはじめ、「わたしたちは何を飲んだらよいのか」と言った。そこで彼(モーセ)はエホバに向かって叫んだ。するとエホバは彼(モーセ)に一本の木を指示しされ、彼がそれを水の中に投げ入れると、その水は甘くなった。
その所で神(エホバ)は彼らのために規定を、また裁きのための事例を設け、またその所で彼らを試みられた。そうしてこう言われた。「あなたの神エホバの声に聴き従い、その目に正しいとされることを行い、そのおきてに確かに耳を向け、そのすべての規定を守るなら、わたしは、わたしがエジプト人に加えた疫病を一つもあなた方に加えない。わたしはエホバ、あなたをいやしている者だからである」。
そののち彼らはエリムに来た。そこには十二の水の泉と七十本のヤシの木があった。それで彼らはそこの水のそばに宿営を張ることにした」(出エジプト記15:22~27)。
紅海を出発したイスラエルの民は、荒野で水を見つけることができなかったことが記されています。モーセとエジプトを無事に脱出した300万を超える人々の水を十分に賄うことができませんでした。マラまで進行したものの、「マラの水は苦くて飲むことができなかった」ことが記されています。そのため民はモーセに対して「わたしたちは何の水を飲んだらよいのか」とつぶやきました。その時、モーセは自分の力に頼るのではなく、神エホバに向かって助けを叫び求めています。モーセはいつも神エホバに依り頼む模範を残しています。モーセの嘆願を聞き入れられた神エホバは直ぐに一本の木を指示し、モーセが指示された一本の木を苦い水の中に投げ入れると、「その水は甘くなった」のです。民の疲れをいやすために神エホバは「甘い水」に変えて与え、善良な特質を示されました。
その後、神エホバはモーセを通して民にご自分の規定を与え、モーセが与えるその規定に聴き従い、すべての規定を守るなら祝福を与えることを明らかにされました。その時神エホバは「わたしはエホバ、あなたをいやしている者だからである」との述べて、エホバは必ずご自分の民をいやす者であることを銘記するように促しています。神エホバはご自分の語った言葉を守り行う者を、見捨てたりはしないことを明らかにされています。み言葉・聖書はエホバの語られた言葉は必ず守られていることが確証されていますので、大きな慰めと希望の力が与えられます。
日に照りて 甘さ増しゆく 次郎柿 今日の一句
道端の「キバナコスモスに蝶」