先にも紹介しましたが、聖書の箴言の書は神エホバからの知恵と識別力を得るなら、それは金や銀やさんごに勝り、快い道、平安の道、命の道になることを教えています(箴言3:13~18)。知恵は、偉大な創造者エホバ神の比類のない特質の愛、公正(義)、知恵、力の一つであり、私たちが賢く生きるために不可欠の特質です(ヤコブ3:17)。今日紹介する伝道の書の10章の前半には、①愚かさの作用に注意すべきこと(伝道の書10:1)、②愚鈍な者の心は欠けていること(伝道の書10:3)、③穏やかさが重大な罪を鎮めること(伝道の書10:4)、④坑を掘っている者は自ら坑に落ちること(伝道の書10:8)、⑤成功するために知恵を用いなければならないことが記されています。先日のニュースで海岸の砂浜で坑を掘っていた男性が、砂が崩れ事故死したことが伝えられていましたが、伝道の書は坑を掘らないように警告しています。さらに、人は人生において成功したい、と願っていますが、人生に成功するには神エホバからの知恵を用いなければならないことが記されています(詩編1:2,3)。
伝道の書10章の前半には次のように記されています。
「死んだはえは塗り油作りの油を臭くし、泡立たせる。少しの愚かさも、知恵と栄光ゆえに貴重な存在となっている者に対して同じ働きをする。
賢い者の心はその右にあり、愚鈍な者の心はその左にある。さらにまた愚かな者はどんな道を歩いていても、その心が欠けている。そして、自分が自分が愚かであると必ずすべての者に言う。
支配者の霊があなたに向かってわき起こることがあっても、自分の場所から離れてはならない。穏やかさが重大な罪を鎮めるからである。
わたしが日の下で見た災いとなることがある。それは権力がある者のゆえに間違いが出て行くときのようである。愚かさは多くの高い地位に置かれたが、富んだ者たちがただ低い状態のもとに住みつづける。
わたしは、僕たちが馬に乗っているのに、君たちが僕のように地を歩いているのを見た。
坑を掘っている者は自らそれに落ち込み、石壁を打ち砕いている者は、蛇がこれをかむ。
石を切り出している者はその石で自分を傷つける。丸太を割っている者はそれに対して注意深くなければならない。
鉄の道具が鈍くなっているのに、その刃を研がなかったのなら、その人は自分の活力を使い尽くすことになる。したがって、知恵を有効に用いることには益がある」(伝道の書10:1~10)。
私たち、人間は男性も女性もくすしく「神の像(かたち)」に創造されています(詩編139:14.創世記1:26,27)。ですから、私たちはエホバ神の偉大な属性の知恵を学び、適用する時に益があり、人生において成功するのです。成功はエホバ神によってもたらされ、エホバ神は絶えず私たちを益することを教えてくださり、平安と義が尽きないようにしてくださるのです(詩編1:2,3.イザヤ48:17,18)。
爽やかや サギ草の 並び咲く 今日の一句
庭に咲いている「サルスベリの花」