皆様方の中にも、試練、苦難に直面している方もいらっしゃるかも知れません。私たちには時と予見しえない出来事が生じます(伝道の書9:11)。詩編作者のダビデ王の愛する3番目の息子アブサロムは、王位さん奪を企てただけではなく、父親を公然と侮り、公に辱めました(サムエル第二15:1~16:22)。最後に内戦が起きて国中が父と子の争いに巻き込まれた時、屈辱は頂点に達しました。内戦の結果、ダビデの願いとは裏腹にアブサロムは命を落とし、ダビデは悲嘆にくれました(サムエル第二17:1~18:33)。ダビデ王はアブサロムから逃げていた時に詩編3篇の祈りの言葉を記し、その中で「救いはエホバのもの」と強い信仰を表明しています(詩編3:8)。さらに、ダビデ王はエホバ神について「わたしの頭(こうべ)をもたげてくださる方」、と記し、確信と勇気と希望、信頼で満ちていることも表明しています(詩編3:3)。
詩編3編はダビデ王の救いを求める祈りの言葉が次の通り記されています。
ダビデが息子アブサロムのために
逃げていた時の調べ
「エホバよ、なぜわたしに敵対する者が多くなったのですか。
なぜ多くの者がわたしに向かって
立ち上がるのですか。
多くの者は私の魂について言います、
「彼(アブサロム)のためには神(エホバ)の救いはない」と。
ですが、エホバよ、あなたは周りにある盾、
わたしの栄光であり、わたしの頭(こうべ)を
もたげてくださる方なのです。
わたしは声を上げてエホバに呼びかけます。
するとその聖なる山からわたしに
答えてくださいます。
それでわたしは、横になって眠ります。
わたしは必ず目を覚ますでしょう。
エホバご自身がわたしを支えてくださるからです。
わたしを取り囲んで勢ぞろいした
幾万の民をわたしは恐れません。
エホバよ、どうか立ち上がってください。
わたしの神よ、わたしを救ってください。
あなたはわたしのすべての敵のあごを
打って下さらなければなりません。
邪悪な者たちの歯を砕いて下さらなければなりません。
救いはエホバのものです。
あなたの祝福はあなたの民の上にあります(詩編3:1~8)。
ダビデの純粋な、エホバ神に救いを求める祈りの言葉は、確信、勇気、希望、信頼で満ちています。ダビデの信仰に見倣う方々は幸いです。
入り江にて くらげ静かに 浮き沈み 今日の一句
庭に咲いている「イチゴミルク」