宮応かつゆきの日本改革ブログ

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 米ハーバード大、「検査1日2000万件」提言、ドイツ政府「集中治療室4万床確保に」ー「日経」8日付

2020年05月08日 | 新型コロナウイルス対策

「日経」紙8日付、「コロナ 出口は見えるか」の記事を読み、欧米と日本の新型コロナウイルスに対する構え、対策のケタ違いの取り組みに改めて考えさせられました。 部分的ですが、紹介させていただきます。

「『検査能力が飛躍的に強化される』オーストラリアのハント保健相は4月末、新型コロナウイルスの封じ込めに意欲を示した。~ 中国制の検査キット1千万個を調達できたからだ」

「経済再開の道を探る米欧も同様だ。安易に制限を緩めると8割とされる軽症の感染者が再びウイルスを広めかねない。米国は1日の検査を23万件から29万件に増やし、ドイツも上積みする」

「『1日2千万件』。ハーバード大は4月20日、米国の検査数を7月下旬までに100倍にすべきだとする提言を公表した。無症状を含め毎日国民の6%に検査を繰り返す計算だ。感染者だけを隔離・追跡できれば『8月までに経済を完全に再開できる』という」

「その費用は2年で最大3千憶㌦(約32兆円)だが、『経済停止による月1千億~3500億㌦の損失より安い』として政府に大胆な覚悟を迫る」

「欧州でも致死率の低いドイツ。政府は『死者100万人』の最悪のシナリオを3月に描き、医療体制の能力拡充に動いた。10万人あたりの集中治療室(ICU)病床は29床と、イタリアの2倍強だったが、ICU新設者に1床ごとに5万ユーロ(約580万円)を出すと決定。総数を4割増の4万床にした」

「日本はどうか。1日の検査数は9千件台。10万人あたりICU病床数は4床と受け入れ体制は脆弱で、医療体制の崩壊は目の前の現実だ」

「多数の患者を収容する救急病院で相次ぎ集団感染が発生。受け入れ拒否が広がり、4月下旬のたらい回し件数は主な消防本部で前年同期の倍に増えた。~ 最初の出口が見えても、コロナとの戦いは続くことに日本の自覚は乏しい」(英キングス・カレッジ・ロンドンの渋谷健司教授)