「共同通信」は25日早朝、ネットニュースで、22日辞職した黒川弘務東京高検検事長(賭けマージャンが発覚)の処分をめぐって、次ぎのように報じました。
「賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)の処分を巡り、事実関係を調査し、首相官邸に報告した法務省は、国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたが、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく『訓告』となったことが24日、分かった。複数の法務・検察関係者が共同通信の取材に証言した」
安倍首相は22日、衆院厚生労働委員会で次のように述べていました。
「(訓告より重い処分が必要ではないかと問われ)検事総長が事案の内容など、諸般の事情を考慮し、適切に処分を行ったと承知している。その報告は、法相からされ、黒田氏が辞意を表明したということなので、私も了解をしたということだ」
森雅子法相は22日の記者会見で、次ぎのように述べていました。
「法務省内、任命権者の内閣とさまざま協議を行った。最終的に内閣で決定がされたものが、私が検事総長に『こういった処分が相当であるのではないか』と申し上げ、検事総長から訓告処分にするという知らせを受けた」
【法務・検察関係者】
「法務・検察内では、懲戒処分が相当との意見が強かったが、官邸の判断で訓告となった」
「朝日」紙25日付は、23、24日の世論調査結果を公表、報道しました。
黒川氏の定年延長についての責任について、安倍首相の責任が「大きい」と答えた人は68%に達した、ことを明らかにしてます。
「神奈川新聞」25日付、「社説」は、次ぎのように述べています。
「コロナ対応でも、布マスク配布や現金給付といった目玉政策はことごとく裏目に出ている。『安倍1強』の呼び声は影を潜め、求心力の低下は顕著だ。政権末期の様相である」