米海軍が唯一、海外に空母を配備している基地は、横須賀基地しかありません。
「米海軍横須賀基地(神奈川県)所属の原子力空母ロナルド・レーガンの出港に向けて、乗組員を3グループに分けて近隣の横田(東京都)、厚木(神奈川県)両基地に隔離している最中、新型コロナウイルスへの感染者が確認されていたことが分かりました」(「しんぶん赤旗」10日付)
「横田基地の第374空輸航空団司令部が周辺自治体に提供した情報によると、コロナ感染防止のため、2グループが同基地内に滞在。第1グループが任務派遣前で隔離措置を受けており、第2グループがその支援スタッフだとしています。このうち、第1グループの『少数名』で感染が確認されたとしています」(同前)
「また、第3グループが厚木基地内に滞在。同基地司令官は4月28日付メッセージで、この中から感染者が確認されたことを明らかにしています。米軍準機関紙『星条旗』7日付によれば、3つのグループはいずれもレーガンの乗組員です。レーガンではこれまでに16人の感染が確認されています。一連の情報から、その後も確実に感染が広がっていることが浮き彫りになりました」(同前)
「ただ、厚木基地を抱える大和市が防衛相に事実関係を照会したのに対し、同省は『米軍の運用に関わる』として説明を拒みました。政府の説明責任が問われています」(同前)
新型コロナに関する情報は、最大限公開される必要があります。感染乗組員の感染経路、病症の状態と治療状況、基地内での感染拡大防止対策さらに基地周辺住民への影響と対策等は最低限の公開ではないでしょうか。
横須賀も横田も厚木基地も日本国内にある基地です。アメリカ本土にある基地ではありません。米軍基地には、日本の憲法も法律もいっさい摘要されません。アメリカの占領統治地なのです。
日本共産党の綱領は、日米関係について、次ぎのように述べています。
「日本とアメリカとの関係は、対等・平等の同盟関係では決してない。日本の現状は、発達した資本主義諸国のあいだではもちろん、植民地支配が過去のものとなった今日の世界の国際関係のなかで、きわめて異常な国家的な対米従属の状態にある。アメリカの対日支配は、明らかに、アメリカの世界戦略とアメリカ独占資本主義の利益のために、日本の主権と独立を踏みにじる帝国主義的な性格のもである」