「毎日」紙の20日付、「ポストコロナの世界」欄で、米・国際政治学者のイアン・ブレマー氏が発言しています。今日のメディアは、WHO総会をめぐっての米中の対立問題が大きく報道されています。この点に関しては、先日の「ブログ」で紹介しました日本共産党の志位和夫委員長の発言が一つの重要な方向を示していると思います。
イアン・ブレマー氏は、WHOに関して次ぎのように発言しています。
【WHOの米中対立】
「国際機関の機能がますます弱まることを懸念する。世界保健機関(WHO)の政治色が強いとは思わない。政治的なリスクを避けようとする組織だからだ。彼らは加盟国を表立って非難しない。WHOは有益な存在であり、存在すべきだ。責められるべきなのは、強い国際機関やリーダーシップを望まない国だろう」
「米国は自分たちが示すデータを否定する組織を許さないし、中国もまた自分たちが示すデータを否定する組織を大目に見たりしない。このままではWHOは弱い組織となる運命にある。まさにそれが問題になっている」
「私たちがウイルスに打ち勝つために『強い科学』を必要としているこの時に、だ」
志位氏の「発言」を再掲載させていただきます。
「私は、米中に対して、覇権争いをやっているときではない。この問題については協調すべきだと言いたい。パンデミックの収束のために米中は世界に対する責任を果たすべきだと強く言いたいと思います」
「人類がこの危機に際して、こうした連帯と協力ができるかどうかによって、次ぎの世界のあり方も決まってくるだろうーーこう私は考えています」
イアン・ブレマー氏が、訴えている「強い科学」は、国際的な「連帯と協力」によって生み出され、人類はこの危機を必ず克服できると思います。