宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「新型コロナ後の世界、『すでに始まった日常がー”新常態”に」-進藤奈邦子WHOシニアアドバイザー

2020年05月16日 | 新型コロナウイルス対策

 新藤奈邦子WHOシニアアドバイザーが、「しんぶん赤旗」日曜版5月17日号に登場し、「ワクチンないと世界のどこかで再燃」など、新型コロナウイルスの対策について語りました。私が新藤奈邦子さんの名前や活動について知ったのは、「読売」紙3月7日(土)付の「新型コロナ 専門家に聞く」欄の記事に出会ったのが最初でした。この記事については、このブログでも紹介させていただきました。

「しんぶん赤旗」の新藤さんの国際的、専門家としての視野からの発言の一部を紹介させていただきます。

【ウイルス遺伝子が変化していない】

「新型コロナの遺伝子を調べている研究者によると、このウイルスは遺伝子がほとんど変化せずに人から人に広がっています。ウイルスの遺伝子が変化する主な理由は、ウイルスがみずからの形を少しずつ変えて、『強敵』である人間の免疫をくぐり抜けながら生き延びていかなかればならないためです」

「新型コロナの遺伝子が変わらないということは、人々の中にまだ免疫がないということです。このウイルスにとって人は、けっして『強敵』ではないのです。そして、世界が国境を越えて深く結びついた現代だからこそ、ウイルスは短期間に世界中に広がりました」

「もともと動物由来と考えられている新型コロナですが、今のままで人から人に効率よくうつることができるので、『居心地のよい世界』だと言えます。このウイルスとの付き合いは、長期にわたると考えなければならないでしょう」

【もう元の世界には戻れない】

「新型コロナ後の世界は、『もう元の世界には戻れない。すでに始まったことが新しい日常になっていく』という意味で、『新常態』になったと思います」

「いまのところ、子どもは新型コロナに感染しても重症化しにくいようです。子どもが感染して抗体を持ち、成長につれ何度か感染して免疫を強めていけば、おとなになった時には新型コロナは何でもない病気になっているかもしれません。これには何十年もかかります」

「ですから、このウイルスの免疫を獲得できるワクチンができないかぎり、今後も流行は再燃すると考えなければなりません。世界のどこでも再燃する新型コロナの流行を抑え込むには、国際協調が欠かせません」

「このウイルスは、コミュ二ティーのサポートがないと克服できません。新型コロナへの対応を通じて地域や学校や職場が変わり、働き方も変わることになるでしょう」