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山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

ハコモノの補修では票にならない?

2012-12-06 | 政治・経済・社会

 高度成長期に造られたものが老朽化してきているようです。政治家は、新しい公共事業を持ってくれば票になるといったことで、道路、橋、トンネル、公共施設など、多くのハコモノの建設に熱心でした。その中には、別名、何某道路とか何某橋とかいった政治家の名前が冠されたようなものもあります。そして、本当に必要なのだろうかと首を傾げるようなものもあります。一旦、建設されると、これを維持管理する費用も発生するようになります。このような拡大再生産が何時の日にか破綻を迎えるのは当然のことです。

 先日購入したウォルター・ルーウィン著(東江一紀訳)「これが物理学だ!」の中に次のような記述があります。 -以下引用- 「人間にはなぜ、水位の上昇に少しずつ気づきながら、それがやがて自分を溺れさせることを認めずにいる能力が備わっているのだろうか? 見えているのに、同時に見えていないなどということが、どうしてありうるのだろうか?」 -以上-

 公共事業に関しても然り、年金問題にしても然り、原発問題にしても然り。漠然とした不安を感じつつも、ついつい現状を肯定してしまう。誰かが警鐘を鳴らしても、聞こえないふりをしてしまう。それどころか、時の権力者達は、その主張を封殺してしまう。このようなことが果たして無かったと言えるでしょうか。そして、その挙句の果てに大惨事を招いてしまう。その重大な結末に慌て驚き、なす術を知らず、想定外とか不可抗力などど誤魔化して責任を取ろうとせず、そして相も変わらず何も改めず同じ過ちを繰り返す。

 ハコモノに限らず、日本全体のシステムが制度疲労しているのかも知れません。破局を迎える前に・・・。