過去に何度も投球動画を撮ってフォームの修正の参考にしてきました。動画の分析にはストップモーション(ポーズ)やコマ送りなどでかなり細かく見てきたつもりでした。しかし、動画をキャプチャーして比べてみると違いが歴然とします。少々手間でも早くやっておくべきでした。
前置きはこれ位にして、早速各チェックポイントについて見ていきたいと思います。
バックスイングのトップでは右足に体重が乗っており、トップに達すると同時ないしは前にスライド(左足)がスタートしていることが望ましいとされております。
しかし、5歩助走の映像では右膝は伸びきっており、やっと踵が着いたばかりといった状態です。一方、7歩助走では右足に重心があり、既にスライド足も始動しております。
<バックスイングトップ(5歩助走)>
<バックスイングトップ(7歩助走)>
スイングアームが水平となるタイミングにおいては、PBA選手の統計データではスライド中~スライド終盤となっているというのが大多数であるそうです。
5歩助走の場合スライドが始まったばかりですが、7歩助走の場合は停止直前となっております。
<スイングアーム水平(5歩助走)>
<スイングアーム水平(7歩助走)>
スイングの最下点では既にスライドが停止しているか遅くとも停止と同時が良いとされております。私の場合、5歩助走でも7歩助走でもほぼ停止と同時となっておりました。せっかくスイングアームが水平の7歩助走で手遅れの状態を作っているにも関わらず最下点では5歩助走と同じタイミングとなってしまっております。これは力によってスイングを早めてしまっている証拠です。
<スイング最下点(5歩助走)>
<スイング最下点(7歩助走)>
5歩助走の時、フォロースルーの右手の甲が見えており、かつやや右の方に流れているように見受けられます。おそらくは引っ掻き上げをしたのではないかと思われます。
<フィニッシュ(5歩助走)>
<フィニッシュ(7歩助走)>
以上はスイングとフットワークの同期についてチェックポイントからどのようにずれているかを見てきました。私の場合総合的にみて7歩助走が適しているようです。ただ、スイングアームが水平になった以降に無理やりスイングスピードを上げているところを改善することが今後の課題となります。
さて、では何故に5歩と7歩と歩数を変えただけでこのような違いが出てきてしまうのでしょうか。これは私の推測ですが、プッシュアウェイは進行方向に対してある速度で差し出すことになります。したがってボールの質量/体重に差し出す速度を乗じた分の減速(私の場合ではプッシュアウェイしたボールスピードの約8%)が生じます。5歩助走の場合には2歩目に当たり、まだ加速の段階にあります。一方、7歩助走では4歩目に当たり5歩助走に比べ大きな速度となっております。ですから7歩助走の方がアプローチを歩く速度に対する減速の割合が小さく、相対的にスイングに対してフットワークが速めに進行することになります。このことはシャドウでやった場合には減速要因が現れませんので、スイングとフットワークが同期しているのに、実際にボールを持って行うと上手く行かなくってしまうという実態と合致します。
それから、心理的な要因もあるかも知れません。私の場合、5歩助走の1歩目はほんの僅かしか踏み出しません。ですから、ほぼ静止したようなものです。それから右足と同時にプッシュアウェイ動作に入ります。ここまではタイミング的には問題ないと思います。一時期これを変更しようと藻掻いていた時期もありました。(参考:「プッシュアウェイ開始のトリガー」)
しかし、これでも根本的な解決には至りませんでした。どうしても自動調整装置が働いてしまって同期ずれを自ら招いてしまうのです。
これを7歩助走にすると上手く行くようになるのは、7歩助走でプッシュアウェイを開始するのは4歩目に当たります。この時点で5歩助走の場合はほぼゼロであった歩くスピードはある程度ついております。そのまま惰性でもう止まれない状態を作ってやることで自動調整装置を無力化ないしは能力を低下させることが出来ているのではないかと思われます。
このように理由はともあれ、私の場合には7歩助走にすることによって解決できました。しかし、5歩助走のままで解決したければ減速分を打ち消すように力強く加速してやる必要があります。5歩助走の3歩目を大きく踏み出すというフットワーク方法が最近注目されているようですが、もしかしたらこの問題を解決するために生まれたというのは考えすぎでしょうか。私もこれにチャレンジしてみようと藤川プロに相談してみたら、わざわざアプローチにステップ毎の目標点にテープで貼っていただいたのですが、ものの30分もしない内に断念してしまいました。アプローチをゆっくりと歩く私には合っていないようです。藤川プロからは色々考えてやってみて学ぶのも必要なことだと慰めていただきました(涙)
それからプッシュアウェイではなくプッシュダウンすることで減速要素を小さくすることが出来ますので、これも試してみる価値がありそうです。試したことはありませんがプッシュプルという方法もあるとかですが、これは加速要因になるのでしょうか。しかし、無理やり引っ張り上げるわけですから、ただでさえ力が入る私にとっては禁じ手になるものと思います。
更には、5歩助走の1歩目を大きく踏み出しプッシュアウェイ開始時のスピードを上げておくという手があるかも知れません。
心理的な要因は私固有の問題であるので特に議論の余地はないと思われますので、これ以上述べることはありません。
このように細かく分析してみて初めて気づきが得られます。そうすれば改善方法も色々と見つかるでしょう。その中で自分に合ったものを選択して行けます。ただ、漫然と動画を眺めていただけでは何にも始まらないということを今更ながらに思い知らされました。
今後の課題も明確になりました。これを改善していくことは当然のこととして、もう一つの重要課題である肩が廻ってしまうことを何とかしなければなりません。これも後方から撮った動画によりスイングラインとスライド足の位置関係を確認することで何がしかの気づきを得ることが出来ればと思っております。
前置きはこれ位にして、早速各チェックポイントについて見ていきたいと思います。
バックスイングのトップでは右足に体重が乗っており、トップに達すると同時ないしは前にスライド(左足)がスタートしていることが望ましいとされております。
しかし、5歩助走の映像では右膝は伸びきっており、やっと踵が着いたばかりといった状態です。一方、7歩助走では右足に重心があり、既にスライド足も始動しております。
<バックスイングトップ(5歩助走)>
<バックスイングトップ(7歩助走)>
スイングアームが水平となるタイミングにおいては、PBA選手の統計データではスライド中~スライド終盤となっているというのが大多数であるそうです。
5歩助走の場合スライドが始まったばかりですが、7歩助走の場合は停止直前となっております。
<スイングアーム水平(5歩助走)>
<スイングアーム水平(7歩助走)>
スイングの最下点では既にスライドが停止しているか遅くとも停止と同時が良いとされております。私の場合、5歩助走でも7歩助走でもほぼ停止と同時となっておりました。せっかくスイングアームが水平の7歩助走で手遅れの状態を作っているにも関わらず最下点では5歩助走と同じタイミングとなってしまっております。これは力によってスイングを早めてしまっている証拠です。
<スイング最下点(5歩助走)>
<スイング最下点(7歩助走)>
5歩助走の時、フォロースルーの右手の甲が見えており、かつやや右の方に流れているように見受けられます。おそらくは引っ掻き上げをしたのではないかと思われます。
<フィニッシュ(5歩助走)>
<フィニッシュ(7歩助走)>
以上はスイングとフットワークの同期についてチェックポイントからどのようにずれているかを見てきました。私の場合総合的にみて7歩助走が適しているようです。ただ、スイングアームが水平になった以降に無理やりスイングスピードを上げているところを改善することが今後の課題となります。
さて、では何故に5歩と7歩と歩数を変えただけでこのような違いが出てきてしまうのでしょうか。これは私の推測ですが、プッシュアウェイは進行方向に対してある速度で差し出すことになります。したがってボールの質量/体重に差し出す速度を乗じた分の減速(私の場合ではプッシュアウェイしたボールスピードの約8%)が生じます。5歩助走の場合には2歩目に当たり、まだ加速の段階にあります。一方、7歩助走では4歩目に当たり5歩助走に比べ大きな速度となっております。ですから7歩助走の方がアプローチを歩く速度に対する減速の割合が小さく、相対的にスイングに対してフットワークが速めに進行することになります。このことはシャドウでやった場合には減速要因が現れませんので、スイングとフットワークが同期しているのに、実際にボールを持って行うと上手く行かなくってしまうという実態と合致します。
それから、心理的な要因もあるかも知れません。私の場合、5歩助走の1歩目はほんの僅かしか踏み出しません。ですから、ほぼ静止したようなものです。それから右足と同時にプッシュアウェイ動作に入ります。ここまではタイミング的には問題ないと思います。一時期これを変更しようと藻掻いていた時期もありました。(参考:「プッシュアウェイ開始のトリガー」)
しかし、これでも根本的な解決には至りませんでした。どうしても自動調整装置が働いてしまって同期ずれを自ら招いてしまうのです。
これを7歩助走にすると上手く行くようになるのは、7歩助走でプッシュアウェイを開始するのは4歩目に当たります。この時点で5歩助走の場合はほぼゼロであった歩くスピードはある程度ついております。そのまま惰性でもう止まれない状態を作ってやることで自動調整装置を無力化ないしは能力を低下させることが出来ているのではないかと思われます。
このように理由はともあれ、私の場合には7歩助走にすることによって解決できました。しかし、5歩助走のままで解決したければ減速分を打ち消すように力強く加速してやる必要があります。5歩助走の3歩目を大きく踏み出すというフットワーク方法が最近注目されているようですが、もしかしたらこの問題を解決するために生まれたというのは考えすぎでしょうか。私もこれにチャレンジしてみようと藤川プロに相談してみたら、わざわざアプローチにステップ毎の目標点にテープで貼っていただいたのですが、ものの30分もしない内に断念してしまいました。アプローチをゆっくりと歩く私には合っていないようです。藤川プロからは色々考えてやってみて学ぶのも必要なことだと慰めていただきました(涙)
それからプッシュアウェイではなくプッシュダウンすることで減速要素を小さくすることが出来ますので、これも試してみる価値がありそうです。試したことはありませんがプッシュプルという方法もあるとかですが、これは加速要因になるのでしょうか。しかし、無理やり引っ張り上げるわけですから、ただでさえ力が入る私にとっては禁じ手になるものと思います。
更には、5歩助走の1歩目を大きく踏み出しプッシュアウェイ開始時のスピードを上げておくという手があるかも知れません。
心理的な要因は私固有の問題であるので特に議論の余地はないと思われますので、これ以上述べることはありません。
このように細かく分析してみて初めて気づきが得られます。そうすれば改善方法も色々と見つかるでしょう。その中で自分に合ったものを選択して行けます。ただ、漫然と動画を眺めていただけでは何にも始まらないということを今更ながらに思い知らされました。
今後の課題も明確になりました。これを改善していくことは当然のこととして、もう一つの重要課題である肩が廻ってしまうことを何とかしなければなりません。これも後方から撮った動画によりスイングラインとスライド足の位置関係を確認することで何がしかの気づきを得ることが出来ればと思っております。