曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

ガガイモで飼育中のアサギマダラの幼虫

2015年11月14日 | 日記

みかん畑からの風景

今日も一日中小雨模様でした。この写真は11月10日に撮ったもので空の雲がとてもいい感じでした。

 


 最初にお伝えしたいことがあります。

12日に羽化したツマベニチョウはとてもきれいだったので誰か標本にいる人はいないかなと思って当たってみたのですが要らないとの返事だったのでどう処分したものか思い悩みました。我が家に置いて飼ってもぼろほろになって死ぬだけです。外に放ってもいつまで生きることかわかりません。そこで思いついたのが元気なうちに生まれ故郷へ返してやろうとの考えです。それですぐ準備をして昨日の夕方のクロネコ便で生まれ故郷の屋久島のKさんの所へ送りました。無事に屋久島へ着くことができればよいがと気になっていましたが、先ほどKさんから夕方の7時半にツマベニチョウは元気で到着したとのメールが入りました。明日の朝にはお外に放ってもらえるようです。屋久島では今の時期にまだツマベニチョウはたくさん飛んでいるそうです。我が家で生まれたツマベニチョウは素敵な彼氏を見つけて子孫を残すことができるかもしれません。私にすてきな画像をいっぱい撮らせてくれたのですから、お礼をしなくっちゃね。屋久島で生まれて偶然周防大島へ旅することになり成虫になってまた屋久島へ帰ってくるという変わった旅する蝶になりました。アサギマダラは自力で旅をしますが今回のツマベニチョウはクロネコ便で島と島を往復しました。と言うわけで「めでたしめでたし」ということにしましょう。


11月9日のブログでガガイモで育つアサギマダラのことを書きましたが、山での観察と別に家の中で飼育観察を行っています。今日で5日経ちましたので飼育箱の中を掃除を兼ねて幼虫をガガイモの葉と一緒に出してみました。狭い箱の中に初齢と2齢の幼虫を15匹いれているので多分共食いがあるだろうと考えていました。ところが15匹の幼虫は全て元気でいたのです。共食いはありませんでした。エサさえ十分にあれば共食いはしないのかもしれません。5日間でみんな一回り大きくなっていました。今はまだ餌に使えるような緑の葉のガガイモがありますから明日は新しい餌を箱に入れてやろうと思っています。12月になってガガイモの葉がすべてなくなった時にアサギマダラの幼虫はどうするか見たいと思っています。共食いを初めて強いものが少しだけ生き残るのか、全て飢え死にするのか、枯れた葉や茎を食べるのか、この冬は他の餌を与えないでその行動を見てみようと思っています。

とりあえず今夜のアサギマダラの状態を御覧ください。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 スピッツ / 魔法のコトバ 

「魔法のコトバ 二人だけにはわかる
 夢見るとか そんな暇もないこの頃
 思い出して おかしくてうれしくて
 また会えるよ 約束しなくても
 会えるよ 会えるよ」

スピッツ いいですね。最近はあまり歌っていないけれど彼らの歌を以前はよく歌っていました。マサムネ君のキーが高いのが苦しいですね。



飼育部屋の様子 (アサギマダラの幼虫)

 

5日前の山から撮って来た時の様子

 


今夜の幼虫

まず箱からガガイモの蔓を取り出しました。

取り出したガガイモに付いている幼虫

目で数えたときは15匹いたのですが15匹目の写真がありませんでした。一番上の9日の写真と比べると幼虫はずいぶん大きくなっています。

蔓は元の箱の中に戻しました。

 

 


 

もう一つ飼育部屋にいるのは 10月初めにガガイモに産み付けられたアサギマダラの幼虫です。ガガイモだけで育ててもう蛹になっていますが食べ残したガガイモの葉は落葉してすべてなくなりました。ヤドリバエの寄生が無ければ多分今月の末に羽化すると思います。すぐに南へ向かうでしょうか。

ちなみに部屋の気温は夜でも19.4℃ありました。