今日の花
薔薇 もうこの秋には、この花で終わりでしょうね。今日は花もミカンもオレンジ色です。
11月17日にスペインからのお客様がありました。今までに何度も我が家に来られたことのある方ですので、「やあ お久しぶり!」てなものですが。今回は新しいみかんを持ってきてくださいました。前回来られた時に、その新種のみかんのことはお話で聴いていたのですが、この度初めて食べることができました。オログロッスはヨーロッパでたくさん作られているクレメンティンと言うみかんの変異種であり外観はよく似ています。果皮は赤みが濃くてきれいです。実の大きさは温州みかんよりもやや小さいのでしょうか。問題は味のことですが、3・4個食べてみましたが今年の温州みかんよりは甘いようでした。香りは普通のクレメンティンよりおとなしい感じで、強い香りに弱い日本人にも受け入れられるかもしれません。農家サイドから見れば栽培が容易か否かが大きな問題になりますので栽培してみて日本の気候に適しているかどうかを確かめる必要があります。スペイン側としては日本での特許を取ってパテント契約をした農家に栽培してもらいたいようです。オログロッスが優秀なみかんだとしても日本国内で知名度が上がるにはおそらく10年はかかるだろうと思います。
今年は夏に南アフリカ原産のジャクソンフルーツのことを紹介しました。そして、最近はオーストラリア原産のフィンガーライムについても書きました。昨年はネパール原産のジュナールのこともご紹介したと思います。本当にこの頃は世界が狭くなったなと感じます。
スペインの新しい柑橘 オログロッス(Orogros)
いま日本で一般に出回っている早生みかんと比較してみましょう。手前の2個が日本の早生みかんです。
皮をむいて食べてみましょう。
種はありませんでした。確かに甘みはあります。
糖度計で計ってみましょう。
糖度12.4度ありました。今のみかんとしては甘い方だと思います。
普通の早生みかんと比較してみましょう。
果肉の色は早生みかんの方が赤みがあります。
早生ミカンの糖度
今年は秋の長雨で糖度の低いみかんが多いです。
12月に収穫する普通のクレメンティンと比較してみましょう。
普通のクレメンティンは右側ですがオログロッスより果肉の色がよくないです。
普通のクレメンティンの今の糖度はどうでしょう。
8.8度でとても糖度が低いです。
今の時点では、オログロッスが一番おいしいかもしれません。
オログロッスについての説明のある動画が見つかりましたので載せておきます。私もスペイン語はよくわかりませんので通訳することはできません。
興味のある方は見てください。
Orogros: Clementina extratemprana - Citrus & Life