今日の花
春の花の中でも大好きな花です。林の中で隠れるようにして咲き、足元を見て初めてその存在に気が付く花です。落花してなお美しいのもいいですね。
春の野菜畑で初めて見るモンシロチョウも春らしくていいですが、今ではなかなか目にすることのできなくなったギフチョウを求めて山の中林の中を歩くのは私たち蝶マニアにとってとても心躍ることです。特にギフチョウはこの早春にだけしか見ることができないということが一層会いたい気持ちを高めます。仕事の時間に都合をつけて何とか会いに行こうなんてもう恋人と言った方がいいかもしれませんね。
今日は「椿とギフチョウ」と言うテーマで撮った写真を載せてみます。お断りしておきますが今日の写真も自然界における生態写真ではありません。アートと思って見てください。藪椿には蜜がたくさんあるのにあまり吸蜜に止まっているのは見たことがありません。きっと好みではないのだと思います。でも椿の赤とギフチョウの黒黄色とを合わせてみたい気がしたのです。
ついでにいろいろ試してみました。
椿とギフチョウ
ヤシャブシの花とギフチョウ
なぜかヤシャブシの花は気になるようで自分で行きました。
地面に落ちたヤシャブシの花にも興味を示し飛んでゆきました。
落ちた花でも蜜があるのでしょうか。
落ち椿とギフチョウ
ついに口吻は出しませんでした。
いろいろ試してみましたが、ギフチョウは椿の赤い花には興味を示しませんでした。自分で椿の花に飛んでゆくことは一度もありませんでした。赤い色はよく見えないのかまたは好きな色ではないのかもしれません。虫の視覚や臭覚は人間とは全く違うと考えた方が良いので人の思い通りには行動してくれません。ギフチョウと椿の花の写真を撮りたいがためにいろいろ試してみましたが椿が好みでないことはよくわかりました。
ギフチョウの好きなスミレ
スミレの沢山ある開けた場所にギフチョウを放ってみました。こうしてみるとギフチョウの模様はシマウマの模様のようでなかなか見つけにくいのです。やはり一種の保護色として野鳥などの天敵から身を守るためでしょうね。私たちも飛んでいるギフチョウはよく見えますが地面に止まったギフチョウはとても見つけにくいのです。
地面にいるギフチョウの目の前にスミレの花を置いてやるとすぐにはい寄って行き口吻を伸ばします。好きなんですね。
飼育したギフチョウを使っていろいろ実験をしてみました。
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