今日の花
今日の風景
太陽が低くなったので他の時期にない景色が観られます。
ツマベニチョウは今朝放ってもらうと故郷の空へ高く飛んでどこかへ行ってしまったそうです。仲間もまだいっぱいいるそうなので寂しくなくてよかったですね。
天気が良くなったので家の前の畑に入ってみると椿がたくさん咲いていました。これから花の少ない季節に咲いてくれる椿は静けさの中に安らぎを与えてくれるような気がします。椿は山の中でもひっそりと咲いていますね。山道を歩いていると地面に椿の花が一つコロンと転がっているとふと足を止めて上を見上げてしまいます。
我が家の椿はみかん畑の中にあって外からは見えません。だから時々見に行きます。
わたしは椿が特別好きと言うわけではありませんがいい花があるとつい挿し木をしてしまいます。椿は挿し木が容易な木なのでいつでも挿し木ができます。私が椿の挿し木のことを何度か紹介したことがあるせいか私のブログにはほとんど毎日椿の挿し木に関することのアクセスがあります。本来チョウのブログですからあんなに毎日椿に関することでアクセスがあるのは不思議なことです。
ブログへのアクセスと言うことでは昨日は面白い現象が見られました。テレビ朝日の「人生の楽園」と言う番組がありますが昨夜6時から周防大島のことが紹介されたのですがその中に周防大島のアサギマダラを映した場面があったらしいのです。そのせいか「周防大島のアサギマダラ」と言う検索のアクセスがすごくたくさんありました。その番組で使われた景色は私のブログでもよく紹介している場所ですから検索した方には役に立ったかもしれません。裏話ですが、あの番組のアサギマダラの撮影をしている時私は近くでマーキング蝶を探しながら見ていたのです。
毎日いろんな検索で私のブログに多くの人がやって来ますがお役にたっているのでしょうか。
毎年同じ椿の写真ですが木の方はずいぶん大きくなりました。
1. この椿はごく最近咲き始めました
2. 毎年紹介しているかわいい椿です
3. 赤い椿の中では一番早く咲きます。10月の中ごろからです。
4. 上の赤と少し違います
5. この花も咲き始めるのは早いです。もう盛りを過ぎました。
6. 初嵐ではないかとのことです。10月の10日には咲いていました。
7. 上と同じ白ですが蕾の時丸い花です。花弁の数も多いですね。
椿の挿し木 についてはとても簡単なのでまた別の日に紹介します。
みかん畑からの風景
今日も一日中小雨模様でした。この写真は11月10日に撮ったもので空の雲がとてもいい感じでした。
最初にお伝えしたいことがあります。
12日に羽化したツマベニチョウはとてもきれいだったので誰か標本にいる人はいないかなと思って当たってみたのですが要らないとの返事だったのでどう処分したものか思い悩みました。我が家に置いて飼ってもぼろほろになって死ぬだけです。外に放ってもいつまで生きることかわかりません。そこで思いついたのが元気なうちに生まれ故郷へ返してやろうとの考えです。それですぐ準備をして昨日の夕方のクロネコ便で生まれ故郷の屋久島のKさんの所へ送りました。無事に屋久島へ着くことができればよいがと気になっていましたが、先ほどKさんから夕方の7時半にツマベニチョウは元気で到着したとのメールが入りました。明日の朝にはお外に放ってもらえるようです。屋久島では今の時期にまだツマベニチョウはたくさん飛んでいるそうです。我が家で生まれたツマベニチョウは素敵な彼氏を見つけて子孫を残すことができるかもしれません。私にすてきな画像をいっぱい撮らせてくれたのですから、お礼をしなくっちゃね。屋久島で生まれて偶然周防大島へ旅することになり成虫になってまた屋久島へ帰ってくるという変わった旅する蝶になりました。アサギマダラは自力で旅をしますが今回のツマベニチョウはクロネコ便で島と島を往復しました。と言うわけで「めでたしめでたし」ということにしましょう。
11月9日のブログでガガイモで育つアサギマダラのことを書きましたが、山での観察と別に家の中で飼育観察を行っています。今日で5日経ちましたので飼育箱の中を掃除を兼ねて幼虫をガガイモの葉と一緒に出してみました。狭い箱の中に初齢と2齢の幼虫を15匹いれているので多分共食いがあるだろうと考えていました。ところが15匹の幼虫は全て元気でいたのです。共食いはありませんでした。エサさえ十分にあれば共食いはしないのかもしれません。5日間でみんな一回り大きくなっていました。今はまだ餌に使えるような緑の葉のガガイモがありますから明日は新しい餌を箱に入れてやろうと思っています。12月になってガガイモの葉がすべてなくなった時にアサギマダラの幼虫はどうするか見たいと思っています。共食いを初めて強いものが少しだけ生き残るのか、全て飢え死にするのか、枯れた葉や茎を食べるのか、この冬は他の餌を与えないでその行動を見てみようと思っています。
とりあえず今夜のアサギマダラの状態を御覧ください。
今日の音楽 (らんらんさんより)
スピッツ / 魔法のコトバ
「魔法のコトバ 二人だけにはわかる
夢見るとか そんな暇もないこの頃
思い出して おかしくてうれしくて
また会えるよ 約束しなくても
会えるよ 会えるよ」
スピッツ いいですね。最近はあまり歌っていないけれど彼らの歌を以前はよく歌っていました。マサムネ君のキーが高いのが苦しいですね。
飼育部屋の様子 (アサギマダラの幼虫)
5日前の山から撮って来た時の様子
今夜の幼虫
まず箱からガガイモの蔓を取り出しました。
取り出したガガイモに付いている幼虫
目で数えたときは15匹いたのですが15匹目の写真がありませんでした。一番上の9日の写真と比べると幼虫はずいぶん大きくなっています。
蔓は元の箱の中に戻しました。
もう一つ飼育部屋にいるのは 10月初めにガガイモに産み付けられたアサギマダラの幼虫です。ガガイモだけで育ててもう蛹になっていますが食べ残したガガイモの葉は落葉してすべてなくなりました。ヤドリバエの寄生が無ければ多分今月の末に羽化すると思います。すぐに南へ向かうでしょうか。
ちなみに部屋の気温は夜でも19.4℃ありました。
ツマベニチョウの羽化の様子を動画に撮りました。
青虫である幼虫が成長して蛹になりやがて変身して蝶になるのは頭の中では分かっていても目の前で見るとなんだかすごいことだと驚きまた感動します。二週間ばかりの間に蛹になった幼虫の体がすっかり変わって蝶の形に組み換えられるのは何とも不思議です。今日はツマベニチョウの羽化の一部始終を動画に撮ることができたのでYOU TUBEにアップしました。昨日写真で羽化の様子を紹介しましたがやはり物の変化は動画の方がよく伝えることができます。できれば全画面表示でご覧になってください。
飼育室で2頭目のツマベニチョウが生まれました。
羽化を待つこと4時間
一台は動画の設定、一台は20秒間隔で自動的に写真を撮り続けるようになっています。
エサのギョボクの枝は葉がびっしりついていたのにほとんど食べられて最後一枚になっていました。
もちろんひと時も離れずに側にいたわけではありません。お客も来るし用事もあることだし羽化の瞬間に立ち会えたのはラッキーでした。
今朝、飼育室へ蝶たちの様子を見に行くと、この秋2頭目のツマベニチョウの蛹がすぐにも羽化しそうになっていました。前の蛹は夜中に羽化して蛹から出てくるところを観察することができなかったので、今度こそ羽化の瞬間をカメラに納めようと準備を始めました。7時半には撮影の準備ができて撮り始めたのですがなかなか蛹に変化が出てきません。持久戦になりそうなのでカメラを2台セットして1台の方はインターバルタイマーを設定してずっと撮り続け多少場を離れても撮影だけは続けられるようにしました。もう一台は動画の取れるようにセットしておき変化があればいつでもスタートできるようにして蛹の側で待ったのです。しかしなかなか羽化が始まりません。途中何度もお客が来るし心配しましたが11時頃私が落ち着いてから羽化が始まりました。珍しく側にいて羽化の瞬間を眺めながら動画と撮影を楽しむことができました。動画の方は編集に時間がかかるので今日は写真だけ披露します。ツマベニチョウはやはりきれいですね。
ツマベニチョウの羽化
少し枚数が多いのですが我慢してください。朝の7時半から撮影を始めお昼までかかりました。
この時蛹に変化が現れました。
午前中の撮影はここまでで終わりました。午後には羽も固まっただろうと思い、手に取ろうとしたらまだ飛べなくて床に落ちてしまいました。
ようやく拾い上げて花の上に載せました。
ここまで見られた方は大変お疲れ様でした。
編集がすんだら動画もアップしますからそれも見てくださいね。
今日の果物
富有柿 昔からある甘柿の代表みたいな柿ですが、わたしは柿があまり好きではありませんでした。でも最近はよく食べます。
今日はアサギマダラの生態について書いてみます。
アサギマダラは旅をする蝶として有名です。旅の仕方は多くの人たちのマーキング調査で分かってきました。でも何のために旅をするのかという理由とか目的になるといろんな説があって良くわかっていないようです。アサギマダラも私たち人間も生命体ですからエサを食べて生きてゆくことと子孫を残すことが目的で生きています。アサギマダラの行動もこれらの生きる目的に沿って見て行かざるを得ません。旅をするという行動を調べることも大変面白いことですが卵から幼虫になり成長して成虫になって卵を産むことの繰り返しをどのようにして行っているかを調べることにより旅の目的も分かるかもしれません。夏に北へ行くのは北の方が子育てがしやすいからかもしれないし、秋に南へ下るのも南で卵を産むためかもしれません。今年は自然の中でアサギマダラがどんなふうに育っているかを観察してきました。アサギマダラは一年中成長を繰り返しています。季節による食べ物はどのように違うのかこれが知りたくていろいろな食草を調べてきました。アサギマダラは葉に少し毒のあるキョウチクトウ科の植物をおもに食草とします。この辺で代表的な食草はキジョランですがキョウチクトウ科のガガイモやカモメヅル・コイケマなども普通に繁殖に使われていることが観察により分かりました。春から初秋にかけての繁殖にはこれらの植物はどれでも問題は無いようですが秋が深まってからの産卵と若齢幼虫は越冬することになりますので常緑性のキジョランが最も適しています。キジョランて以外は落葉して地上部が枯れてしまうので幼虫での越冬には不向きなのではないかと考えられています。今年の秋にアサギマダラの産卵調査をしていると意外なことに秋になると落葉するガガイモの葉に沢山の産卵が見られたのです。10月の初めからガガイモの葉に付いたアサギマダラの卵の成長して行く様子を調べてみました。今日ガガイモの群落のある山へ調査に行ってみるとガガイモの葉は緑を保っているものもありましたが大半は黄化し始めていてすでに落葉している所もありました。そのように黄化し始めた葉を食べながら幼虫は成長しているようでしたが、これから寒さが来ればガガイモの葉は一気に落ちてしまうはずです。そうなった時アサギマダラの幼虫たちはどうなるのでしょう。エサが無くなるのですべて死滅してしまうのではないでしょうか。そのような植物になぜアサギマダラのメスは産卵するのでしょうか。12月まで観察は続けてゆきますがガガイモの葉がすべて落ちてしまうと幼虫を探すのはとても難しくなります。家でガガイモの葉を与えて様子を見てみようと思い15匹ほど若齢幼虫を持ち帰りました。枯れたガガイモの葉を食べるかどうか興味のあるところです。枯れた茎も食べられるものかどうか。だめだったらすべて死滅することになるのでしょうか。15匹狭い飼育箱に入れておくと共食いもするかもしれません。それでも春まで生き残れるかどうか様子を見てみます。
今日はもう一つうれしいニュースがありました。
私のマーキング蝶が奄美大島で再捕獲されました。宮山さまのブログに載っていたのを滋賀のSさんが知らせてくださったのです。ブログから写真をお借りしましたのでご覧になってください。それほど傷んでいませんね。さらに南を目指すのかそれとも奄美大島で冬を越すことになるのか分かりませんが無事でいることが分かりホッとしています。
奄美大島での再捕獲
10月4日の標識ですが周防大島に今年の秋初めて大きな群れがやって来た日です。36日経っています。マーキングをした所は外入のKさんのフジバカマ園でした。113番君はよく頑張りましたね。
山のガガイモの葉で成長しているアサギマダラの幼虫
卵の沢山あったガガイモ
かなり大きくなっています。
ガガイモの葉はかなり黄化しています。その黄色くなった葉を食べていました。
生まれたばかりの幼虫
ガガイモはこんな感じです。食痕がたくさんあるのが分かると思います。
落葉の進んでいる株もあります。
家に持ち帰った幼虫とガガイモの蔓
しばらくは緑色のガガイモの葉で飼ってみます
持ち帰った幼虫 山に放っておくとすべて死滅するのかもしれません。
アサギマダラの幼稚園ですね。
タッバーの中の葉がいつまでもつでしょうか。もうしばらくは山へガガイモの葉を取りに行けますがやがて枯葉しかなくなります。
10月の初めごろガガイモに産み付けられた卵を家でガガイモで飼育してみた所 数日前に蛹になりました。
月末までには羽化すると思います。南下に間に合うでしょう。
今ならいくらでも若齢幼虫が手に入りますので飼育してみたい方は申し出てください。暖かい室内で飼育すれば正月までには羽化します。
今朝小雨が降っている中を庭のフジバカマにアサギマダラが2頭来ていました。数は少ないもののもうしばらくはやって来るでしょう。
よく見るとマークがあります。数日前に私が庭で書いたマーキング蝶でした。メスなので庭のキジョランに産卵しようと思ってきたのでしょうか。
ついでに 飼育中のツマベニチョウの蛹
昨夜から羽に赤いところが見えてきました。もうじき羽化すると思います。