お神楽の休憩時間、祭りの役者や見物の人たちが
思い思いにひと時を過ごしている。
昔はこういう写真をよく撮っていた。
祭そのものはあまり撮らなかったが、
こういう合間や、人々の姿態や仕草、動きなどは
絶好の被写体に見えた。
しかし今はめったに祭りの場に行くこともなく
こういう写真を撮ることもなくなった。
コンテストに応募しなくなったことももちろん
その理由のひとつ。
けれども、身近な場所で、ごくありふれた日常の
ひと時や景物を撮るようになって、
祭りやイベントが、「特別なもの」になってしまったことが
大きいと感じている。
「ハレ」は確かに日常の中の彩であり、楽しみであり
刺激的なもので、その分被写体としての魅力も大きい。
しかし、やはりそれらは「特別」なものなのだ。
非日常の世界なのだ。
昔は日常は平凡過ぎて、非日常的なものばかり
追いかけていた。
今は全くその逆。何もないところで、何かこの世の
魅力的な姿を写しとれないかと、近所をうろうろする
ことが多くなった。そうすると、意外に思いがけず
不思議なものに出会うことも、たまにはあるのです。
この世自体がワンダーランドだと思えるような瞬間が・・・
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