天空

実家で作業中、
ふと上を見ると
飛行機雲が見えた。
途中で太陽の光の中に入り、
突き抜けて
空の高みに伸びていった。
雪が消えて、
野良仕事が山ほど待っている。
　　　　　　　　　Ｙ

不動明王

岐阜市のシンボル金華山への
登山ルートはいくつもあります。
ここ、不動閣からもその一つですが
ほとんど知られていないようです。
Ｙの同僚の登山家夫婦の
お勧めだけあって、かなり急でした。
途中からは尾根伝いの道になるのですが
山の上は風もきつく・・寒く・・
西山あたりから引き返してきました。
しかし、私は、ふもとの不動閣が
すっかり気に入りました。
岐阜にもこんなところがあるんだと
驚きました。
　　　　　　　　　　ｍ

十六夜

２８日の月。
前日が満月だったから、
十六夜の月だ。
実家に行って、風呂上りに
外へ出るとこの月が出ていた。
もう夜外に出ても、それほど
寒くない。
こちらは今桜が満開で、
何処へ行っても薄紅の
花の雲がたなびいているが、
実家の辺りはまだ梅も咲かない。
それでも水仙やチューリップは芽を出し、
目立たないが梅花オウレンは花盛りだった。
この辺りはこちらのような花の季節になるのは
まだ一ヶ月先。
しかし、実家との行き来でこの一ヶ月の
季節の幅を味わうことが出来るのは
ある意味贅沢なことかも知れない。
　　　　　　　　　　　　　　Ｙ

畑の顔？

畑の隅にいた。
何かの容器らしいが
錆びた鉄の台に乗って
窪みが目と口に見えた。
あんたは何者？
　　　　　　　　Ｙ

好日

自販機に張ってあるポスターが
自販機で飲み物を買おうとしている
人を見つめているようで
面白かった。
隣の敷地には、
ありったけの洗濯物。
花はないが、
暖かな春の一日だった。
　　　　　　　　　Ｙ

海津

突然、車が止まって
若いアンチャンが顔を出して
「この辺に面白いとこはないか？」
と言う・・・一人で・・
何を思ったんでしょうか？
湖とかいつぶりとむく犬しか
ここには、他にな～～んもないです。
それが、ここの良いところなんですよ。
といいたかったけれど・・
　　　　　　　　　ｍ

海津

菅浦から琵琶湖沿いに
海津へ。
海津大崎の桜並木は
花のころには大変な人出で
込み合うそうだが、
今はまだ何もなく、
海津の集落も菅浦同様
人気も少なくひっそりしていた。
ただ一軒開いていた骨董屋を兼ねた
カフェで外のテラス席に座り、
コーヒーを頼んだ。
風は寒かったが、湖の水はぬるんで見えた。
カイツブリなどの水鳥が湖面に浮かんでいたが、
時折その近くにふらふらと黒いものが
宙を舞って飛び込む。
鳥かと思ったが、
ｍに言われて釣り人の投げる
擬似餌だということに
ようやく気がついた。
　　　　　　　　　　　Ｙ

菅浦

遠くに美しい形の突き出た
岬がみえますが、
つづら尾崎といいます。
伝説の岬です。
この菅浦の村自体も
ひっそりと隠れ里のように
佇んでいて・・不思議な村です。
四足門という門が
村の両端にあって
この土地を守っているのをみても
揺ぎ無い歴史を感じます。
　　　　　　　　ｍ

菅浦

先日滋賀県の菅浦に出かけた。
ここは昔は船でしかいけない
陸の孤島で、隠れ里としても
知られている。
以前は四月の初めにお祭りがあり、
毎年のように出かけていた。
その当時はまだ奥琵琶湖パークウエィが
有料だったが、祭りに行くというと
無料で通してくれたものだ。
久しぶりに訪れた菅浦は
昔とそれほど変わっていなかった。
今もひっそりと気だるいような
時間が流れていた。
トンビと時折聞こえる鶯の初鳴きだけが
集落に響いていた。
　　　　　　　　　　　　　Ｙ

町の山羊

のんびりと春の暖かさに
つい、ふらふらと
出てまいりました。
散歩コースはかなり長い
距離を紐で繋がれて・・
自由だろう・・って！
とんでもないですよ・・
だけど、あなた、
生きていりゃいいことも
ありますで・・
で～んと構えて
私メ・・生きてまいります。
　　　　　　　　ｍ