連れ合いとの気ままな写真日記
第22回土門拳文化賞奨励賞受賞 m
第26回土門拳文化賞奨励賞受賞」Y
我が家の裏山のフェンスに絡まって咲く朝顔。
植えた覚えはないが、毎年夏の終わりになって
早朝白い花を咲かせる。
しかし、8時を過ぎると、もう萎み始め、
昼には花がなくなってしまう。
本当の朝顔だ。
今日はようやく日差しがあるが、
光には秋の気配が漂っている。
夏らしくない夏も、過ぎてしまった・・・
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夜具が干してあったり、
飼い犬が昼寝をしていたり、
こういうものを目にすると、
古刹の由緒ある歴史や、
荘厳な雰囲気が壊されてしまうと
快く思わない人もいるだろうが、
この寺を生活の場としている人には
寝具も必要なものだし、
ペットを飼いたい気持ちもあるだろうし、
生活の一端が垣間見られて、
むしろほっとする思いだった・・
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前日、宝物殿が閉館していたので
翌日再び、今度は車で
宝物殿を訪ねました。
せっかく行ったのだからと
有難い仏像などに手を合わせ
楠正行公が今生の別れに
戸に刻んだという一文なども
判読不能ながら・・それでも
歴史を感じて見て回りました。
(この如意輪寺は楠公ゆかりの寺でした。)
強者どもの果てしない夢の後地でした。
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お盆を過ぎてたから、奈良方面に出かけた。
一軒宿の吉野温泉元湯から
更に細い道が奥に延びていて
如意輪時までは行けそうだったので
車で行くと、途中で行き止まり、
そこから山道が上に延びている。
すぐだろうと思ったが、坂道は延々と
延びていて、境内に着くころには
汗だくになっていた。
南朝勅願時で、後醍醐天皇や楠正行公ゆかりの
古刹らしいが、mも書いているように
蒸し暑さの中に、境内は閑散としていた。
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桜の花の咲いていない高遠とか
桜の花のない吉野山とか
桜の花の散った淡墨桜とか・・
へそ曲がりの極地みたいな旅行をして
想像の景色を堪能して彷徨っています。
この写真も花のない吉野山です。
下吉野で泊まって・・歩いて
如意輪寺まで小さな山を登りました。
午後4時過ぎの時間帯では
誰ひとりいませんでした。
宝物殿は閉館・・
汗だくになって蚊に刺されました。
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昼はツクツクボウシ、夜は虫の音。
今年はカンカン照りの暑さも知らないうちに
晩夏の時季になった。
田舎のあちこちに咲く野の花、
上から
女郎花(オミナエシ)
ヌバタマ(ヒオウギ)
フシグロセンノウ(オゼンバナ)
ツリフネソウ
よく見ると、今年撮った花は
ほとんどに水滴がついている。
もちろん霧吹きでつけたものではない。
雨の止み間に撮ったからだ。
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街で一番賑やかな通りを
少し外れると・・何事もないような
静けさになります。
通る人も誰ひとりいなくて
盆踊りの囃子音が遠くに聞こえます。
すると不思議なんですが
今、この街にいるということが
ぼんやりとしてきて・・夢の中にでも
いるかのように朧気になるのです。
「猫さん・・猫さん・・」
ふいにいなくなってしまった猫を
少女が探している・・
暗闇は直ぐ近くにあって
一歩踏み出すと、どこか遠くへ
知らないところへ行ってしまいそうで・・
少女はいつまでも「猫さん・・」と呼びかけて
じっと動かない。
想定「猫の子」踊りより m
白鳥踊りも八幡の郡上踊りと同様、
お盆は3日間徹夜踊りだが、
この日はその前だったので、駅前に
一重の輪ができていただけで、
その界隈を離れれば、町の中は
静かだった。
踊りは郡上踊りとは全く別物で、
テンポが速く、白鳥マンボとも呼ばれている。
しかし私はほとんど踊ったことがない。
八幡で高校時代を過ごしたので、
郡上踊りは踊れるが、白鳥踊りは
知らないのだ・・・
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お盆に入る前、
夜、実家にネズミが出現したので
ネズミ取りを買いに白鳥まで
出かけた。
買い物を済ませて町の方を見ると
誰もいない通りに切子灯籠の灯が
浮かんでいた。
遠くからお囃子の音色が聞こえてきた。
家に戻ってカメラを持ち出して
再び白鳥の町まで下りて
何十年ぶりかで白鳥踊りを
撮ってみた。
家に戻ると、
ネズミ取りに見事に一匹の
ネズミが掛かっていた。
やれやれ・・・
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雨ばかりの盆に・・台風など・・
なんだかひどいことになりました。
台風が去った後、一夜だけ晴れました。
この日は満月(スーパームーン)でした。
撮影に行くつもりはなかったのですが
ひょんなことから白鳥駅まで出かけました。
八幡ほど有名ではないので
人気は台風の後のせいもあって
駅前に一重の輪の踊り・・
激しいリズムの踊りが返って寂しさを
誘います・・なかでも
切り子灯篭の侘しいこと・・
満月の下で繰り広げられていました。
「猫の子」「源助さん」「シッチョイ」・・
ああ でも私はここの盆祭りの踊りの輪が
大好きです。
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