カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

東野圭吾「赤い指」

2009年10月17日 | 日々のこと・・・
「東野圭吾」・・・今、最も好きな作家です。


「容疑者Xの献身」で、2006年直木賞受賞。
TVドラマ化された「白夜行」
映画になった「手紙」・・・
何れも、圧倒的にインパクトが有り、心にずっしりと響く作品です。
涙無しには見れません。

(現在「さまよう刃」が上映中。こちらは、未読・未見です)


この「赤い指」は知人に紹介されました。
その男性は、たまたまこの小説のラストを電車内で読んでいて
一目も憚らず、車中で号泣してしまったそうです。

これを伺ったら読まない訳にはいきません。

     


40代の夫婦と中学3年生の一人息子の家庭が舞台です。

中盤迄は、どちらかというと腹立たしい場面が多かったです。

気が強く、自己中の妻
そんな妻に何も言えぬ情け無い夫
そんな両親に育てられた息子は引きこもり
そして、ないがしろにされてる舅・姑は認知症に・・・

こんな酷い、妻&母&嫁はいるか!って、憤りを覚えました。
でも、正直判らなくもありませんでした。


そして、終盤

ある意味、もの凄い「どんでん返し」

それが判った時
私は、「号泣」というよりも「嗚咽」で先の「文字」を読む事が出来なくなり
しばし本を閉じました。

こんな事ってあるの?
余りにも辛い。。。

これ以上は「ネタバレ」になるので書けませんが・・・


私自身、一人息子がいて
認知症だった父をみおくり
今、年老いた母がいる

娘としての観点から、母としての視点から
様々な事を感じました。


これは、お勧めの作品です。
是非、御父兄の皆様に読んで頂きたいです。

未だお若い御父兄にはピンと来ない部分もあるかと思いますが
それでも、読んで頂きたいです。

決して、重苦しいだけの内容ではありません。
本お貸しします!!

コメント
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