金沢の観光スポットレポート(No.1705)
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。
〇本隆山 承証寺(じょうしょうじ 法華宗 )
天正17年(1589)、加賀藩士であった服部佐渡守が加賀藩初代藩主・前田利家に願い出て尾張町に寺地を拝領し、日種上人を開基として創建した。後、古寺町(現・片町)を経て、
元和2年(1616)頃に泉野寺町(現・寺町)の現在地に至る。寺内の鬼子母神に祀られている鬼面は、安宅浦の海中より浮かび上がったものとして秘蔵されてきたもので、霊験があるといわれている。
また江戸時代初期の画家、俵屋宗達晩年の作とされる「萩に兎」が本堂板戸に残されている。
住所:寺町5丁目5-70
*撮影制限があり、本堂内の撮影できず。
■写真は玄関奥に俵屋宗達晩年の作とされる「萩に兎」がある
〇承証寺 寺宝 本尊曼荼羅額
「南無妙法蓮華経」の御題目を中心に法華経に登場する如来や菩薩などを漢字の文字で書き表した文字曼荼羅の額。
■写真は本尊曼荼羅額(文化財の特別公開HPより)
〇承証寺 寺宝 双龍彫刻欄間 松・梅彫刻欄間
本堂外陣正面にはめられている欄間彫刻で、正面中央が「双龍」、右方が「松」、左方が「梅」を見事な彫技による透かし彫りで表す
■写真は双龍彫刻欄間 松・梅彫刻欄間(文化財の特別公開HPより)
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院
(つづく)