植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇春の金沢2020-3 のとキリシマツツジ展、四高記念公園

2020-03-30 04:59:52 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1780)

◇春の金沢2020-3のとキリシマツツジ展、四高記念公園

〇のとキリシマツツジ展(しいのき迎賓館)

能登半島はキリシマツツジの日本一の集積地です。樹齢百年以上の古木が500本以上点在しています。ツツジの研究者も驚いた木の大きさと品種の多さ。中でも樹齢300年以上の大木は山のような存在感で初めて見る人を圧倒します。
 印象的な『深紅』の花色。人の心を魅了する「赤」。写真では決して再現できない赤。枝先に咲く花が葉を覆い隠すので木全体が紅一色の半球形になりま。色違いや変異も含め7品種3系統が確認されています。



 キリシマツツジはそもそも江戸霧島という園芸品種で江戸時代に作り出されました。世界最高水準の園芸文化を極めた江戸に霧島山からキリシマツツジ(本霧島?)が入った1656年以降、品種改良され日本中で大流行しました。キリシマツツジ(江戸霧島品種群)は1730年代に能登へ伝来しています。





■写真はのとキリシマツツジ

□のとキリシマツツジの郷ホームページ

〇四高記念公園の花





















■写真は四高記念公園



■写真は東急スクエア

□撮影日:2020.3.21

(つづく)

◇春の金沢2020-1長町武家屋敷跡①

2020-03-28 04:16:00 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1778)

◇春の金沢2020-1長町武家屋敷跡①

○長町の由来

長町は前田八家の一つ長氏の屋敷があったこと、鞍月用水と大野庄用水に囲まれた長い町ことなどから名付けられたといわれている。
現在の長町武家屋敷一体は長氏、村井氏をはじめ上級武士から中級、下級武士などが住んでいました。現在では、当時の武家屋敷は殆ど残っていませんが、その中で中級武士だった野村家邸は当時の武士の邸宅の様子を伺うことができます。









■写真は鏑木商補支店





■写真は鏑木商補本店



■写真は大屋家の門(塀から松が生えている)





■写真は12月より3月初旬までの薦かけ

撮影日:2020.3.21

(つづく)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

2020-03-26 04:34:13 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1777)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。

〇金沢二十五社巡拝とは

 天神は神として祀られた菅原道真を指し、金沢では藩主前田家が天神を祖神として崇敬し天満宮を建立したことから、藩士だけでなく一般にもその信仰が広く浸透しました。
 二十五天神巡拝は、観音33 番札所巡礼などと同趣のもので、一般の神社や寺院に祀られた天満宮を25選んで巡拝する風習で、25は天神の神忌25日に因むものです。巡拝は地理的に南の玉泉寺から始め、最後は北の田井天神で終わりました。この巡拝がいつ頃から始まったかは定かでありませんが、増補・改正六用集に掲載されているほか、天神850 年祭の 1752 年(宝暦2)に俳人水巻亭楚雀らが田井天神への奉納句や天神25 社を巡拝して詠んだ句を収めた俳書「北の梅」が残されています。明治維新の神仏分離により天神の異動があり、次第に巡拝は見られなくなり、特定の天神社に信仰が集中するようになりました。



28)泉野菅原神社

 建武元年(1334)、越中国守の畠山卜三が越中新川郡に菅原道真を祀る社殿を造営。慶長10年(1605)、二代利長と玉泉夫人が富山に在城時は菅神を崇敬し、高岡への入城後は社殿を同地へ。利長の死後、玉泉夫人は金沢へ移ると共に泉野に社殿を遷座した。
 御祭神:菅原道真公
 住所:金沢市野町3-15-8
 狛犬建立:不明、80X60Cm
 利長公ゆかり







■写真は泉野菅原神社



29)中村神社

 貞享2年(1685)の六台?山派山伏頭・蓮花院の由来書には「往古より中村に鎮座していたと伝がある」と記されており古来より氏子崇敬者の心の拠所として鎮座している。慶長7年(1602)より地蔵院という別當が奉仕し、本尊に薬師如来を安置し、後に春日明神の神霊を迎えた神仏混淆の神社であった。中村はもと犀川右岸にあったが、城下の拡張で左岸の現在地に移され、このときにお社も一緒に移転し、現在の場所に鎮座した。明治元年(1868)神仏分離令により別當が復職して神職となり、宝久寺を中村春日社と改称し、明治13年(1880)に郷社に列せられた。また、拝殿は、旧金沢城二の丸御殿内に建立された舞楽殿(能舞台)を移築した金沢城内の数少ない建造物で、平成16年(2004)文化庁登録有形文化財に指定。
 御祭神:武甕槌命 経津主命 天児屋根命 比咩大神
 住所:金沢市中村町16-1
 狛犬建立:大正11年(1922)、73X70Cm、青銅
 拝殿移転









■写真は中村神社



30)江沼神社

 宝永元年(1704)三代前田利直邸内に菅原道真の霊を祀り天満天神社と云い、廃藩の際那谷寺境内に遷座した。これより先に祀られた松嶋社は明治6年(1873)松嶋神社と改称、同7年祭神を前田利治公とした。同10年(1877)江沼神社と改称、同年郷社に昇格。同12年(1879)さきに那谷寺境内に遷座した天満天神社を合祀、同16年(1883)県社に昇格。
 御祭神:前田利治公 菅原道真公
 住所:加賀市大聖寺八間道55
 狛犬建立:不明、79X65Cm、摂社:不明、53X46Cm
 石川主要天神社













■写真は江沼神社



31)宝達志水 菅原神社

 天徳4年(960)菅公の遺臣國武左官等京都北野より神霊を勧請、天満宮と称し、歴朝の勅願所であり歴代の藩主が崇敬した後現社名に改称、明治12年(1879)郷社に昇格同34年(19019県社に昇格。
 御祭神:菅原道真公 応神天皇 武甕槌命 前田利家公
 住所:宝達志水町菅原フ2
 狛犬建立:昭和11年(1936)、93X70Cm
 石川主要天神社









■写真は宝達志水 菅原神社

(加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り 完)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

2020-03-25 04:17:37 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1776)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



25)浅野神社

 社伝によれば長徳3年(997)現在の地に、御鎮座されて以来、生産の神・病気平癒・更に雨乞いの神として、たいそう賑わったが、永正年間の一向一揆により社殿は焼失し荒廃をきわめていた。享禄2年(1529)に再興された。
 御祭神:大山咋神 大己貴神
 住所:金沢市浅野本町1-6-1
 狛犬建立:大正3年(1914)、福島伊三次作、63X63Cm
 金沢25天神社





■写真は浅野神社



26)小坂神社

 養老元年(720)創建の延喜式内加賀十三座の中の一社であり、社頭は一向一揆に依り焼失したが、寛永13年(1636)加賀三代藩主利常に依り再興され、北効一円の春日社の総社として地域の人に親しまれ、藩主前田家もことある毎に当社に祈願したとされている。旧金沢五社の一つ。階段の中腹には芭蕉句碑が建っている。
 御祭神:天兒屋根命 武甕槌神 比咩大神 經津主神 饒速日命
 住所:金沢市山ノ上町42-1
 狛犬建立:不明、福島伊三次作、70X70Cm
 金沢25天神社



〇金沢市指定文化財(平成26年10月指定)
小坂神社本殿は、市内で数少ない17世紀後期に遡る遺構として、年代判定の指標となる細部意匠を残すなど、本市における神社本殿建築として貴重な建造物。









■写真は小坂神社



27)松尾神社

 元亀3年頃(1572)正親町天皇の御代、織田信長近江の安土城内に、当社の松尾大神を祭祀されたのが始めである。天正3年(1575)加賀藩祖前田利家公、越前府中へ入城の頃信長公より賜り、城内に祀り、同9年(1581)七尾入城のおりも城内に祀り、同11年(1583)、金沢入城のおり城内二の丸附近に鎮座し(当時の社名額現存す)、藩内の酒商業の守護として祀りあがめられた。翌12年卯辰山麗祗園社の別当福寿院の境内に一社を造営した。
 御祭神:大山咋命 素盞嗚命
 住所:金沢市鶯町28
 金沢25天神社





■写真は松尾神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社


◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

2020-03-23 04:40:26 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1775)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。

〇金沢二十五社巡拝とは

 天神は神として祀られた菅原道真を指し、金沢では藩主前田家が天神を祖神として崇敬し天満宮を建立したことから、藩士だけでなく一般にもその信仰が広く浸透しました。
 二十五天神巡拝は、観音33 番札所巡礼などと同趣のもので、一般の神社や寺院に祀られた天満宮を25選んで巡拝する風習で、25は天神の神忌25日に因むものです。巡拝は地理的に南の玉泉寺から始め、最後は北の田井天神で終わりました。この巡拝がいつ頃から始まったかは定かでありませんが、増補・改正六用集に掲載されているほか、天神850 年祭の 1752 年(宝暦2)に俳人水巻亭楚雀らが田井天神への奉納句や天神25 社を巡拝して詠んだ句を収めた俳書「北の梅」が残されています。明治維新の神仏分離により天神の異動があり、次第に巡拝は見られなくなり、特定の天神社に信仰が集中するようになりました。



22)犀川神社

 天正2年(1574)前田利家公封国の時、奈良の春日大社から御祭神を勧請したのが始まりと言われています。金沢市中村町に鎮座する春日社(現在の中村神社)の別社で、以前は「宝久寺の春日」と呼ばれ、修験派山伏の觸頭生廉山宝久寺が奉仕していた。明和5年(1768)の洪水で流失した為、災害・災難等からの守護の願いを込めて、現在の地に改めて産土神として社殿を建立し今日に至っている。明治元年(1867)の神佛分離令により、明治2年に春日社と改め、同6年(1873)犀川神社と改称し。同12年(1879)本殿を造営し、同13年10月拝殿を改造した。
 御祭神:天児屋根命 比咩大神 武甕槌命 経津主命
 住所:金沢市中央通町16-1
 狛犬建立:昭和15年(1940)、95X78Cm
 金沢25天神社





■写真は犀川神社



23)浅野川稲荷神社

 創立年代は明記を欠くが、富樫時代とも伝えられる。俗称として浅野川稲荷神社と云われる。
 御祭神:宇迦之御魂神 大山咋神 崇徳天皇 菅原道真公 天照皇大神 豊受大神
 住所:金沢市並木町2-2
 狛犬建立:寛永元年(1848)、62X42Cm
 金沢25天神社







■写真は浅野川稲荷神社



24)宇多須神社

 通称毘沙門さんと云う。佐和田川(今の浅野川)の辺の小丘から出た古鏡の裏面に卯と辰との紋様があったので卯辰神とし、養老2年(718)多聞天社と称して創建された。また藩祖前田利家公を卯辰八幡宮と称して祀ってあり代々藩主の祈祷所として崇敬篤かった。明治2年高皇産霊社と改め、同5年卯辰社と改称、33年(1900)宇多須神社と改め、同35年(1902)県社に昇格。
 御祭神:高皇産靈神 武甕槌男命 大國主神 市杵嶋姫命 大山祇命 八重言代主命 少彦名神 宇迦之御魂命 豐受大神 崇徳天皇
 住所:金沢市東山1-30-8
 狛犬建立:大正元年(1912)、福島伊之助作 44X65Cm
 金沢25天神社











■写真は宇多須神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

2020-03-22 04:15:43 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1774)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



19)椿原天満宮

 永仁5年(1297)加賀国主富樫義親京都北野天満宮より丹波屋敷と称する山崎に勧請す。観応年間一向一揆により金浦郷田井村へ遷座され、金浦郷の総鎮守産土神となり、当宮を前田家祈願所とし城郭の鎮守と定める。金浦郷総社田井天満宮、椿原神社、椿原天満宮と称え奉り旧金沢五社の筆頭たる御社格であった。明治6年郷社に、明治14年9月県社に列せられる。
 御祭神:菅原道真公
 住所:金沢市天神町1-1-13
 狛犬建立:安政8年(1859)、78x80Cm、松田七エ衛門作
 金沢25天神社







■写真は椿原天満宮



20)白髭神社
 永長元年(1096)加賀国石川郡安江村の地内に建立して一村の産土神とし、真言宗持明院別当として社内に居住したため、白髭持明院とも呼ばれていた。明治2年(1869)社地と寺地を分け、明治5年(1872)村社に列格。金沢駅前の社地を昭和49年(1974)の都市計画により現在地に移す。
 御祭神:素戔嗚尊
 住所:金沢市本町2-18-8
 金沢25天神社



〇番外(ライオン)



■写真は白髭神社



21)平岡野神社

 相武天皇の延暦20(西暦802)年に天台第4氏の座主泰範上人が勅命により北辺の鎮護として坂本の山王権現を勧請建立し、古来石川郡豊田郷の総社として国守武将の尊信が厚く、富樫氏が代々尊崇した。古くは平岡山王宮又は山王社と称し、維新当時は日吉社と改称したが、明治6年(1873)平岡野社、翌7年に平岡野神社と改称。大正10年(1921)郷社となった。
 御祭神:大山咋神 伊弉冊尊 大国主尊
 住所:金沢市広岡町1-11-1
 狛犬建立:昭和52年(1977)、76X67Cm
 金沢25天神社







■写真は平岡野神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社


◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

2020-03-21 04:32:33 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1773)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



16)安江八幡宮

 安江八幡宮の御祭神は、古代の日本の文化に偉大な功績のあった誉田別尊(応神天皇)と気長足姫尊(神功皇后)と玉依姫命を祀っている。また、相殿には天地創造の神である、天御中主神を始めとして、日本人の大祖先である天照大神、国土経営に大功あった大国主神を祀って、天慶2年(939)に鎮座になったこの地の名社。旧金沢五社に一つ。
 御祭神:誉田別尊 気長足姫尊 玉依姫命 水天宮
 住所:金沢市此花町11-27
 狛犬建立:昭和33年(1958)、90X65Cm
金沢25天神社





石川県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」「加賀八幡起き上がり」の発祥モデル



■写真は安江八幡宮社



17)豊田白山神社

 俗称を三社の宮。明治以前は三社常光寺といわれてきた。祭祀者は天台宗の僧侶で、御祭神は天保12年(1841)の三社常光寺明細書によると菊理姫命、応神天皇、武甕槌神、菅原大神、金刀比羅大神、大巳貴神と書いてあるが、はっきりはしない。貞亨2年(1685)の由来書や、三社宮御縁起には養老2年(718)泰澄大師が石川郡戸板庄に白山三カ明神を勧請し、三社権現といったのが始まりと記されているが定かでない。三社常光寺は藩政時代金沢の有名な神社の一つ。宝永4(1707)社殿改築。明治維新となり豊田白山神社になり、明治6年(1873)村社に指定。
 御祭神:菊理媛命 応神天皇 武甕槌命
 住所:金沢市三社町7-9
 狛犬建立:昭和11年(1936)、104X80Cm
 金沢25天神社







■写真は豊田白山神社



18)長田菅原神社

 長和元年(1012)創建と伝えられる金沢市内屈指の古社。諸国に一国一社の天満宮を造立せられた時、加賀では長田に天神を造営し、本馬所天神と称して宝祚を祈るべき旨が宣下された。七堂伽羅みな備わり社地も広大であったといわれている。明治2年(1869)金沢城内に鎮斎の東照宮護摩堂を移築して拝殿とし上棟祭を執行した。明治6年長田天満宮を長田菅原神社と改称し、村社に列せられ、同39年(1906)神饌幣帛料供進神社に指定。拝殿は同33年(1958)金沢市記念文化財指定。
 御祭神:菅原道真公
 住所:金沢市長田1-5-3
 狛犬建立:昭和15年(1940)、90X73Cm
 金沢25天神社









■写真は長田菅原神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社


◇兼六園の梅林2020-6 番外編(アンズ、梅林の梅でない梅)

2020-03-19 05:13:26 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1772)

◇兼六園の梅林2020-6 番外編(アンズ、梅林の梅でない梅)

〇梅林の歴史

兼六園の梅林は、藩政時代には竹沢御殿や馬場などがあった跡で、明治には長谷川準也の屋敷となった。戦後は兼六園広場として野外催事に使用され、その後金沢大学が城内に移ってからは、昭和43年(1968)明治百年記念事業として「兼六園梅林」が造営された。ところが、長年の放置と踏圧された荒地に植えられた梅株は育ちが悪く、昭和48年(1973)改めて樹間に深溝を掘り、堆肥を補い、高く盛土して勢いを再生させた。

開園時には太宰府天満宮、防府天満宮、北野天満宮、道明寺天満宮、湯島天神、偕楽園、七塚町、兼六園観光協会などより、白梅13種・160本、紅梅13種120本が寄贈され、昭和50年(1975)ロータリークラブより白梅25本が寄贈された。



21)アンズ(杏)

ウメ、スモモの近縁種。梅とちがいアンズは熟すと甘みが出て、種と果肉が離れる。桜に似たピンクの花が咲く。場所は明治記念標左の手向け松曲水沿いにある。



■写真はアンズ(2020.3.17)



■写真はアンズ(2020.3.21)

〇梅林の梅でない梅



1)ソシンロウバイ(素心蝋梅)

中国原産。わが国へは明治時代に渡来したといわれています。高さは2~5メートルになり、卵形から長楕円形の葉が対生。「ろうばい」の変種で、花披片全体が黄色をしています。蝋細工のような花で、芳香があります。12月から2月ごろ、冬枯れのなか、葉の展開に先立って花を咲かせる。



■写真はソシンロウバイ(2020.1.24)



2)ダンコウバイ(壇香梅)

・日本全国の山地に野生する落葉低木。枝を折ると香りがあり、クロモジと同様に枝が楊枝の材料になることで知られる。



■写真はダンコウバイ(2020.3.12)



3)リキュウバイ(利休梅)

中国の揚子江下流域を原産とする落葉樹で、明治末期に日本へ渡来した。開花は4~6月。主張し過ぎない清楚な花が茶人に好まれ、茶庭に使われることが多い。名前も千利休にちなんでおり、「千利休の命日に咲く」という逸話も。



■写真はリキュウバイ(2019.4.22)



4)キンシバイ(金糸梅)

梅雨前後の初夏に咲く濁りのない黄色い花が見所。丈夫な性質と、半日陰でも育つことから庭の低木としてよく見かけるおなじみの花木です。花の形がウメに似ていることから金糸梅の名がつきました。



■写真はキンシバイ(2019.6.12)

(兼六園の梅林2020 完)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

2020-03-18 04:42:08 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1771)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。







13)天満宮 射水市越塚

 由緒不詳となっているが、境内に建つ昭和10年(1935)の改築記念碑によると、平安期に倉垣荘の住人が菅公の像を崇拝し、夢のお告げにより移住して土地を開いた場所が老田村という。その子孫が天正13年(1585)豊臣秀吉が佐々成政を攻めたとき、利家公の先鋒として偵察や夜襲の任にあたり、その報償として田三百石授かる。そのまた子孫が寛永2年(1849)塚田村で起こった争いを仲裁し、安政元年(1854)争いの元となった地に菅公を祀る祠をたて空き地に花木を植え共同地としたのが神社の創立のようである。
(参考:17期塩谷忠士氏資料)
 御祭神:菅原道真 前田利家公 前田利長公 前田利常公
 住所:射水市塚越228
 狛犬建立:不明、70X60Cm


■写真は天満宮 射水市越塚



14)天満宮 黒部市宇奈月町

 荒野であった船見野一帯に加賀藩主11代藩主治脩公の援助を受け、十村の伊東彦四郎が寛政8年(1796)から享和2年(1802)まで7年かけて延長12キロにわたる愛本新用水を造り、用水が完成したことに住民が歓喜し、治脩公を御祭神として一社を建立し産土神するとともに用水の守護神としたことが始まりとされる。(参考:17期塩谷忠士氏資料)
 御祭神:加賀藩十一代藩主 前田治修公
 住所:黒部市宇奈月町愛本新228



■写真は天満宮 黒部市宇奈月町



15)八幡宮 雄山神社末社

 社伝によれば、立山は文武 天皇の大宝元年(701年)に景行天皇の後裔越中国司佐伯宿祢有若公の嫡男有頼少年が白鷹に導かれ熊を追って岩窟に至り、我、濁世 の衆生 を救はんがため此の山に現はる。或は鷹となり、或は熊となり、汝をここに導きしは、この霊山を開かんがためなり」という雄山大神の神勅を奉じて開山造営した霊山である。古来、富士山・白山と共に日本三霊山として全国各地から信仰されてきた。
 御祭神:応神天皇、神功皇后、稲脊入彦命、前田利家公、佐伯有頼
 住所:中新川郡立山町岩峅寺1
 狛犬建立:17世紀初頭?、91X50Cm



■写真は八幡宮 雄山神社末社







■写真は雄山神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社


◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

2020-03-17 04:57:03 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1770)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



10)高岡關野神社

 江戸時代までは加久彌神社、関野神社、高岡神社の3社で、あわせて関野三社と呼ばれていた。慶長9年(1604)射水郡水戸田村の熊野山 密藏寺より分霊して熊野宮と称した。文化3年(1806)加久彌神社、関野神社、高岡神社が現在地に遷座し、同一の境内で祀られるようになった。明治に入り、加久彌神社は関野神社に合祀され、郷社に列した。高岡神社は県社となった。大正8年(1919)関野神社に高岡神社を合祀し、県社高岡関野神社となった。
 御祭神:稲荷社(稲倉魂命(稲荷大神)、菅原道真公、前田利長公
 住所:高岡市末広町9-56
 狛犬建立:昭和37年(1962)、113X105Cm、青銅







■写真は高岡關野神社



11)有磯正八幡神社

 当社は、有礒神と綏靖天皇を祀る「有礒宮」と応神天皇外三柱を祀る「横田正八幡宮」の二社が合祀された神社。有礒宮は大和より移住してきた有礒の民が、渋谷の浜に勧請奉斎したと伝えられ「有礒の海」の守護神として有礒七浦(氷見七浦)の宗社と崇敬された古社。その後、日本海の荒海による浸蝕が激しく、渋谷の山中(現在の燈台付近)に遷された後、高岡の志貴野の山「山崎の丘」に遷座。さらに、前田利長による高岡築城に際し、慶長9年(1604)塩蔵下に仮遷座後、慶長15年(1610)に川原町地内の横田正八幡宮に合祀され、「有礒神社正八幡宮」と改称された。
 御祭神:有礒神 綏靖天皇 応神天皇、配祀神功皇后 仁徳天皇 武内宿禰合祀 建御名方命 素戔嗚命 大己貴尊 罔象女神 天照皇大神 石凝姥命 日本武尊 前田利長公 安徳天皇 原子八幡大
 住所:高岡市横田町3-1-1



■写真は有磯正八幡神社



12)高岡木町神社

 慶長14年(1609)二代藩主利長公の高岡築城と城下町建設に先立ち、木材集積地として木町が作れる。創立は不明だが、その頃に鎮守として創建されたと考えられる。現在は天満宮と神明宮が合祀され、境内に稲荷社が鎮座している。(参考:17期塩谷忠士氏資料)
 御祭神:天照皇大神 菅原大神 前田利長公
 住所:高岡市木町1-13
狛犬建立:不明、78X65Cm







■写真は高岡木町神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

2020-03-15 04:15:39 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1769)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



■写真は多太神社 祖霊社

7)多太神社 祖霊社

 社縁起によると、6世紀初め、武烈天皇5年に男大跡(おおとの)王子の勧請によると伝えられ、平安時代初期には延喜式内社に列している。加賀三代藩主前田利常は寛永17年(1640)に社地を寄進し慶安2年(1649)の制札には能美郡全体の総社に制定し能美郡惣中として神社の保護と修理にあたるべきことを決めている。元禄2年(1689)松尾芭蕉が奥の細道の途次本社に詣で実盛の兜によせて感慨の句を捧げている、明治15年(1882)に県社に指定された。
 御祭神:衝桙等乎而留比古命 仁徳天皇 応仁天皇 神功皇后 比咩大神 軻遇突智神 蛭児命 大山咋命 素盞嗚命 継体天皇 水上大神 (祖霊社)前田家歴代藩主
 住所:小松市上本折町72



8)葭島(よしじま)神社

 小松城中葭島に鎮座。前田利常公が寛永19年(1642)多田権内奉行に命じて現社地に屋舗社堂護摩堂建立せられ之を拝領し、又宝物什器を拝領する。正保元年(1645)小松城の守護神稲荷大明神を遷座する。明治14年(1881)郷社。御本殿は昭和44年(1969)石川県指定文化財。
 御祭神:倉稲魂神 大田神 大宮女神 火結神 宇加神 八坂之神 前田利常公
 住所:小松市大川町2-122
 狛犬建立:平成28年(2016)、92X84Cm









■写真は葭島神社



9)加賀神社(津幡町)

 加賀藩5代藩主前田綱紀を祀った神社であり、また町内における最高社格(県社)を有する神社でもある。
 御祭神:健御名方命 八坂刀売命 誉田別命 前田綱紀公
 住所:津幡町潟端新ト10
 狛犬建立:大正2年(1913)、86X66Cm









■写真は加賀神社

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

2020-03-14 04:51:34 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1768)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金
沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り、狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



4)尾崎神社

 寛永20年(1643)四代藩主前田光高が金沢城北の丸に東照三所大権現社として建立。 明治7年(1874)神仏分離により尾崎神社と改称。 明治11年(1878)金沢城が陸軍省用地となり、現在地に移築された。
 御祭神:天照大神、東照大権現、前田利常公
 住所:金沢市丸の内5-5
 狛犬建立:昭和15年(1940)、100X80Cm





■写真は尾崎神社



5)豊国神社(卯辰三社)

 元和2年(1616)卯辰観音山に創祀、卯辰山王と号してひそかに豊臣秀吉を祀り、俗に卯辰観音と称した。藩政の頃、祭礼に藩主より神事能を献じ、観音院の御神事能と呼ばれ、衆庶群集した。明治5年(1872)郷社に列し、同19年(1886)殿町(現大手町)に遷座、同40年(1907)現地に移り、村社卯辰神社を合併。
 御祭神:豊臣秀吉公 愛宕大神 前田利常公
 住所:金沢市東御影町93
 狛犬建立:不明、76X105Cm







■写真は豊国神社



6)小松天満宮

 加賀藩三代藩主前田利常公が小松城に穩居された時に、前田氏の氏神である北野天神を城北に当るこの地に明暦3年(1657)社殿を造営して鎭祭された。社殿は北野天満宮の社頭を四分の一に縮めて造られました。昭和36年(1961)神門と共に江戸時代の唐様建築の代表的なものとして国重要文化財に指定された。
 御祭神:菅原道真公 前田利常公 白太夫神 応神天皇
 住所:小松市天神町1
 狛犬建立:不明、86X63Cm








 
■写真は小松天満宮

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社


◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

2020-03-13 04:08:34 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1767)

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-1尾山神社、金谷神社、金澤神社

今回対象にした神社は金沢城兼六園研究会 塩谷忠士氏の「前田家歴代藩主を祀る神社」より15社、「加賀前田家と北野天満宮」資料の金沢二十五天神社(改補六用集)より12社。石川主要天満宮ほか4社、計31社を巡り紹介します。狛犬は参道または拝殿外のものを紹介します。



〇金沢二十五社巡拝とは

 天神は神として祀られた菅原道真を指し、金沢では藩主前田家が天神を祖神として崇敬し天満宮を建立したことから、藩士だけでなく一般にもその信仰が広く浸透しました。
 二十五天神巡拝は、観音33 番札所巡礼などと同趣のもので、一般の神社や寺院に祀られた天満宮を25選んで巡拝する風習で、25は天神の神忌25日に因むものです。巡拝は地理的に南の玉泉寺から始め、最後は北の田井天神で終わりました。この巡拝がいつ頃から始まったかは定かでありませんが、増補・改正六用集に掲載されているほか、天神850 年祭の 1752 年(宝暦2)に俳人水巻亭楚雀らが田井天神への奉納句や天神25 社を巡拝して詠んだ句を収めた俳書「北の梅」が残されています。明治維新の神仏分離により天神の異動があり、次第に巡拝は見られなくなり、特定の天神社に信仰が集中するようになりました。





■写真は金沢天神25社と六用集



1)尾山神社

 明治維新後藩士及加越能三州の人士相計り明治5年(1872)出願。翌6年(1873)許可と同時に尾山神社と改称郷社に列格、同年現今の社地に遷座。翌7年県社に昇格。明治35年(1902)別格官幣社に昇格。加賀藩初代藩主・前田利家公と正室お松の方を祀る神社。見どころは国の重要文化財にも指定されている神門。和漢洋折衷様式の異色の神門。
 御祭神:前田利家公・正室松子命
 住所:金沢市尾山町11-1
 狛犬建立:昭和8年(1933)、150X110Cm、青銅









■写真は尾山神社



2)金谷神社 尾山神社摂社

 尾山神社境内に鎮座し、二代藩主・利長公から最後の十四代藩主・慶寧公、そして十五代当主、十六代当主、十七代当主、さらに歴代藩主・当主の夫人も祀られている。
 御祭神:利長公以下歴代藩主、正室
 住所:金沢市尾山町11-1



■写真は金谷神社



3)金澤神社

 加賀藩十一代藩主前田治脩(はるなが)が寛政6年(1794)に、兼六園の現在の梅林の地に藩校明倫堂を建てられ、その鎮守社として金城霊澤のほとりに、学問の神であり前田家の先祖でもある菅原道真公の御舎利を奉斉する神社を御創建になった。明治5年(1872)村社に列し、兼六園が一般に開放された明治7年(1974)金沢神社と改称、郷社に昇格。
 御祭神:菅原道真 白蛇竜神 琴平大神 白阿紫稲荷 大名神 前田斉広公 前田斉泰公
 住所:金沢市兼六町1-3





■写真は金澤神社と夢牛

(つづく)

□加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡りバックナンバー

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-10(完)泉野菅原神社、中村神社、江沼神社、宝達志水 菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-9浅野神社、小坂神社、松尾神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-8犀川神社、浅野川稲荷神社、宇多須神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-7椿原天満宮、白髭神社、平岡野神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-6安江八幡宮、豊田白山神社、長田菅原神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-5 天満宮 射水市 、天満宮 黒部市 、八幡宮 雄山神社末社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-4高岡關野神社、有磯正八幡神社、高岡木町神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-3多太神社 祖霊社、葭島神社、加賀神社

◇加賀前田家ゆかりの神社と狛犬巡り-2尾崎神社、豊国神社、小松天満宮

◇兼六園の梅林2020-5 ブンゴ、ヤエハクバイ、ケンキョウ、ヤバイ

2020-03-12 04:29:00 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1766)

◇兼六園の梅林2020-5 ブンゴ、ヤエハクバイ、ケンキョウ、ヤバイ

〇梅林の歴史

兼六園の梅林は、藩政時代には竹沢御殿や馬場などがあった跡で、明治には長谷川準也の屋敷となった。戦後は兼六園広場として野外催事に使用され、その後金沢大学が城内に移ってからは、昭和43年(1968)明治百年記念事業として「兼六園梅林」が造営された。ところが、長年の放置と踏圧された荒地に植えられた梅株は育ちが悪く、昭和48年(1973)改めて樹間に深溝を掘り、堆肥を補い、高く盛土して勢いを再生させた。

開園時には太宰府天満宮、防府天満宮、北野天満宮、道明寺天満宮、湯島天神、偕楽園、七塚町、兼六園観光協会などより、白梅13種・160本、紅梅13種120本が寄贈され、昭和50年(1975)ロータリークラブより白梅25本が寄贈された。



17)ブンゴ(豊後)

豊後性、実梅、一重、大輪。萼は反り、樹勢は強く果実は大。豊後は「杏」との自然交雑で誕生した珍しい品種。豊後梅は、その名の示すように豊後(大分県)に発祥し、古くから豊後の名産として知られていました。徳川初期の天和元年(1681)に出た水野元勝の「花壇綱目」にその名が見られ、当時から相当広く世に知られていたと考えられる。梅林に5本ある。







■写真はブンゴ



18)ヤエハクバイ(八重白梅)

野梅性、実梅、中輪。随身坂料金所手前(金沢神社左横)にあり、2本ある。





■写真はヤエハクバイ



19)ケンキョウ(見驚)

野梅性、花梅、八重、大輪、吹きかけ絞り。花が大輪なので“見て驚いた”ことから命名。樹勢が強く庭木向き。梅林に1本のみ。







■写真はケンキョウ



20)ヤバイ(野梅)

実梅、一重、中輪、果実は丸く萼は濃紅。野梅から変化した原種に近い梅。中国から渡来した梅の子孫と言われる。枝は細く、花も葉も比較的小さい。花や葉も小ぶりだが、とてもよい香りがする。梅林に1本のみ。





■写真はヤバイ

21)タンコウ(淡紅)





■写真は淡紅

◇兼六園の梅林2020-4 マヤコウ、リョクガクシダレ、ヤエハクバイ、ギョクエイ

◇兼六園の梅林2020-3 オウシュク、ベニシダレ、ミチシルベ、カゴシマベニ

◇兼六園の梅林2020-2 アオジク、シロカガ、コウメ、リョクガク

◇兼六園の梅林2020-1トウジウメ、ヤエカンコウ、ヒノツカサ、ヤエトウバイ

(つづく)