羽咋・七尾の観光スポット体験レポート その9(No.366)
金沢ボランティアガイド「まいどさん」16期生の勉強会
で羽咋・七尾を巡った。
◇山の寺寺院群めぐり④ 長壽寺
天正9年(1581)前田利家が奥能登地域からの七尾城の防
御を目的に、浄土真宗を除く各宗派の寺院を防御陣地とし
て移転配置した。設置当初は29の寺院が存在したが、現存
する寺院は16。寺院間を結ぶ山道は「瞑想の道」と呼ばれ、
観光・散策コースとなっている。毎年秋に「山の寺まつり」
が開催される。
■写真は長壽寺山門
3)長壽寺(ちょうじゅうじ)
日蓮宗立本寺末・久遠山長壽寺は開山・開基の実孝大和尚
は、北条時政の末孫であり、京都立本寺六世龍華院日実上
人が長禄元年北陸布教の折り教化を受けて真言宗から改宗。
■写真は長壽寺本堂
能州畠山氏の帰依を受け、同年城山の麓に一庵を結び仏命
長壽庵と称した。七尾城落城後当地で寺号を公称したとい
われている。 本堂には、一年に一度御開帳される土の中か
ら出た土中出現日蓮大聖人、七尾城内に奉安の天満自在尊
天神(菅原道真)、眼病平癒の行学院日朝上人が同祀され
ている。
■写真は長壽寺鐘楼
七尾が生んだ室町時代末の画聖長谷川等伯の養父母は、当
寺の旦那で過去帳と墓碑があり、また、能登箔打ちの元祖
山崎屋の墓碑も特殊な形で現存している。釣り鐘は、元禄
三年(1690)茶釜師宮崎彦九郎義一(寒雉)の作。加賀藩
士山瀬三郎兵衛の娘で、「振袖火事」で有名な八百屋お七
(17歳で火あぶりの刑に処せられた)の供養塔が、母法
春比丘尼の発願で建立されているなど話題が豊富である。
・市指定文化財 絹本着色釈迦涅槃図、梵鐘
■写真は長壽寺長谷川家墓
■写真は長壽寺八百屋お七縁起
きまっし金沢長壽寺紹介ページ
http://kimassi.net/noto/tyoujuuji.html