金沢の観光スポット体験レポート その347(No.547)
◇金沢の神社めぐり2015!④ 田井菅原神社
菅原道真公が大宰府へ左遷される途中、河内の国の道明寺
(大阪府藤井寺市)の叔母覚寿尼を訪ねてお別れの挨拶に
うかがった際、旧知の田邊左衛門(さえもん)に自画像を
授けられました。
天正期(1572~92年)に田井城に拠った一向一揆の奨松田
次郎左衛門が、米泉村の郷士州崎兵庫と土地の境界を争っ
た際、当家は同族の松田次郎左衛門を助けて参戦し、以来
永くこの地にとどまることになりました。後、田邊喜兵衛
の代に、前田利常公より十村役(代官・大庄屋)を命ぜら
れ代々その職を継ぎ、先祖伝来の菅原道真公の自画像を邸
内社(ていないしゃ)にお祀りし、当家のみならず近在の
人々も田井郷の鎮守の神さまとして大変尊ばれました。明
治となり、この神さまを崇敬するたくさんの人たちよって
当家の庭園内に神社が建てられました。また、境内地には、
第13代藩主前田斉泰(なりやす)公より拝領した大国主
命が祀られています。(ホームページより)
■写真は拝殿の献上鏡餅
■写真は一の鳥居
鳥居の上に瓦屋根が載っている珍しいもの。
■写真は二の鳥居
江戸時代に藩主に献上した御鏡餅を、古文書と絵図に基
づいて再現し、1月末日まで神前に奉納致している。
鏡餅献上する依頼があった田邊家(田井菅原神社)に、
その古文書が残されています。それによると、亨和2年
(1802)11月2日、加賀藩重臣の奥村河内守が、同じ
く重臣の前田伊勢守に、「第12代藩主前田斉広(なり
なが)公襲封後初の御入国による新春の鏡餅に関し、古
例の企画どおり製作のうえ献上したいと思うが如何」、
とお伺いをたてたとあります。
■写真は拝殿
「風流の はじめや奥の 田植頃」の芭蕉句碑がある。芭
蕉が元禄2年(1689)奥の細道の旅で、同年7月金沢に立
ち寄っているため、金沢の地に芭蕉の句碑が見られます。
当社の石碑には、側面に明治21年(1888)3月下旬と建立年
月を刻んでいます。従って、最初からこの地に、置かれた
ものではなく、当年に奉納という形で移されたと伝えられ
ています。
■写真は芭蕉句碑
御祭神:菅原道真公
ホームページ
http://www.taitenjin.com/
住所:金沢市天神町1丁目3-16
TEL: 076-261-2393
■写真は大黒さま
■写真は達磨おみくじ
(完 撮影2015.1.11)