石川のまつり その1(No.58)
◇金沢市消防出初式(金沢市)
加賀鳶の伝統 今ここに 出初式は、今から約340年ほ
ど前、万治 2年(1659) 1月 4日、四代将軍徳川家綱が、
幕府の定火消の志気を高めるため、上野東照宮前で行っ
たことがその始まりと言われています。 ここ金沢にお
いては、明治3年 に、初めて開催され、明治40年正式に
出初式と呼ばれるようになりました。
金沢市消防出初式は、市長の観閲等の消防式典、47本
のはしごが立ち並ぶ加賀とびはしご登り演技、全 49分団
による「一斉放水」など、勇壮で華麗な内容となってお
り、毎年多くの方々に親しまれています。
◇氷室の仕込み・氷室開き(金沢市)
1月の最終日曜日に氷室小屋に雪がつめられ(氷室の仕込
み)6月30日に雪を取り出す(氷室開き)そして、金沢市と
その周辺では、7月1日に氷を模したと言われる氷室饅頭を
食べ健康を祈る。昭和30年代に途絶えたが昭和61年(1986)
に復活した。
江戸時代には、毎年6月1日にあわせて、加賀藩から将軍
家へ氷室の氷を献上する慣わしがあった。また土蔵造りの
氷室が江戸市中にも作られるようになり、一般庶民に夏場
の氷が供給されるようになった。
◇百万石まつり(金沢市)
加賀藩の祖、前田利家が、1583年6月14日、金沢城に
入城したことにちなんだもので、入城の行列を再現した
百万石行列をはじめ、薪能、茶会等のイベントが、6月
上旬の土曜日(2007年からは第1土曜日)を中心とした
3日間に行われる。
現在の形式での祭りは、戦後になって1952年からはじ
まったもので当時は『商工まつり』と呼ばれていた。も
ともとは江戸時代に行われていた百日祭が起源とされて
いる。百日祭では行列は3日間かけて行われた。
■写真は2011金沢百万石まつりの利家役(村上弘明)